テラーノベル
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その日は、なんでもない日だった。
ソファで並んでスマホを見て、
ないこは時々くすっと笑ってる。
例のメガネ越しに、
何気なくないこの頭の上を見る。
『78%』
(…よし、安定)
内心ほっとしていると、
ないこがふと顔を上げて、まろを見る。
「ねぇ、まろ」
「ん?」
「今日さ…」
一瞬、言葉に詰まる。
その瞬間。
『78% → 52%』
「…は???」
(え、なに今の。 俺なんかした??)
「…やっぱ、いいや」
『52%』
下がったまま。
「な、なぁ…」
「ん?」
「俺、なんか変なこと言うた?」
「え、急にどうしたの?」
「いや…なんでもない」
(なんで下がったんや……
俺の存在、今ちょっとウザかった??)
「…まろってさ」
その瞬間。
『52% → 81%』
「は?????」
今度は急上昇。
(情緒どうなっとんねん!?)
「やっぱ、優しいね」
『81%』
(…上がるんかい)
心臓のドキドキが止まらない。
「……急に褒めんな」
「え、普通の感想だよ?」
「普通が一番破壊力あるんや」
ないこは不思議そうな顔をする。
「なにそれ」
(……こんなん見えたら、 感情振り回されすぎて無理や!)
次の日、まろは何気なくメガネをかけた。
ないこがソファでスマホをいじっている。
いつもの光景。
……のはずだった。
『0%』
「……は?」
二度見する。
『0%』
(いやいやいや、ありえへんやろ!?)
心臓が嫌な音を立てる。
(昨日まで80超えやったやん!?
一晩で嫌われたとかある??)
「な、ないこ」
「ん?」
『0%』
(あかん、俺なんかした……?)
急に距離を詰める。
「ちょ、どうしたの急に…」
ないこの肩を抱く。
『0%』
(上がらん!?)
「……まろ?」
「ええから…!」
今度は頭を撫でる。
『0%』
「んっ..//」
『0%』
(……なんでやねん)
焦りが止まらない。
「今日、やけに距離近ね。」
「…そうか?」
「うん。 しかも顔、必死」
『0%』
(頼むから戻ってくれ…)
ぎゅっと抱きしめる。
「…なにこれ」
「……」
『0%』
(……終わった)
まろはその場にへたり込む。
「……もうええわ」
「え、なにが?」
「なんでもない」
その瞬間。
『ERROR』
「……え?」
表示が変わった。
『ERROR』
(バグってただけかい!!!)
一気に力が抜ける。
深く息を吐いて、 そっとメガネを外した。
「……ふぅ」
その様子を、
ないこがじっと見ていた。
「ねぇ、まろ」
「ん?」
「さっきから、俺のこと見て
変な顔してたでしょ」
「してへん」
「してたって。 しかも急に抱きついたり、
頭撫でたり…キスだって…」
桃の耳まで、赤い。
「なんか、怪しい」
「…気のせいや」
「ほんとに?」
疑いの目。
目を逸らしながら、 心の中で思う。
(…これは、バレたら終わるやつや)
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