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──────いえもん視点──────
突然自分の体で動けるようになる。だが、全身が思うように動けない。体全体に激痛がはしり、立っていられないほどで、そのまま重力にそって倒れる。
(──────ああ、そうか)
よく考えればそうだった。これはあくまで俺の体なのだ。そう、決して入れ替わったとしても運動神経が良くなるわけが無いのだ。…入れ替わる?無意識にそんなことを思ったが、入れ替わるとはなんのことだろうか。自分で言った言葉に疑問を持つが、それ以前に意識を保てなくなってきた。体全体の筋肉を雑巾のように強く絞られたような痛みに耐えれる訳もなく、ものの数秒で視界が暗転する。
みんなの焦った声が聞こえる。まあ、でも、もう、大丈夫、かなぁ?
──────メテヲ視点──────
目が覚めれば、全てが終わっていた。誰一人傷一つなく、…いや、菓子さんが怪我をしていたか。まあ、あとメテヲの気絶くらいだろう。そんなことを思いながら、重い腰を上げ、起き上がる。
それと同時にいえもんさんの態度が痛みを訴えてくる。先程まで無表情だった表情が突然歪み、剣も持っていられなくなったようで、そのまま取り落とす。カタカタカタンと金属質な音が部屋内にひびき、不思議な不気味さを感じる。
「いえもんさん!?」「おいッ!?」「…え?」「ちょッ何やってッッ!!?」「は…?」「どうしたんですか!?」「大丈夫ですか、?」「ちょッえ…?」「はぁあッ!?」
様々な人の声が同時に重なるため、ほとんどが聞き取れなかった。いや、聞き取れなかったが何を言いたいかくらいはわかる。それはその声がいえもんさんを心配する声だということだ。
そんなことを考えている間にいえもんさんは剣を取り落とした後、重力に従い、そのまま減速もなく、倒れる──────とはならずレイラーさんがクッションを作りだす。
しかし、その時には既に気絶していたようで、意識がない。一瞬全員が戸惑うが、こういう時の村長が1番役に立つ。めめさんは素早く指示を出し、全員がその通りに動く。八幡さんもさすがに村長からの命令だったためしっかりと動いていた。
俺は実験室へと廊下を走りながら最短距離で目指す。薬学系や医療系はメテヲの得意分野なはずだ。そのため、いえもんさんの様態を調べ、薬を調合しよう、そう思っての行動だ。
…こんな時に、突然魔力を流したらどうなるんだろうと好奇心が心からはみ出しかけたが、それを何とかこぼれる前に抑える。それよりも今は目の前のことについて遂行しよう。
それにしても…突然痛み出すって何をやったんだ?
──────いえもん視点──────
ここは夢である。俺は来てそうそうそう断言する。しかし、良く考えればわかることで、この世界では痛みは…いや、あった。あれ?矛盾してないか?なんて考えれば目の前に前あったよりも強いノイズが入っていて姿を判別することは不可能だ。いや、前なんかあったか…?
まあ、それは置いておいて一旦、その…仮に、『ノイズ』と呼ぶことにする。ノイズは俺に話しかけて来る。
「…ヤラレタ」
その声にもノイズがかかっていて、どんな声かは分からないが、言いたいことはなんとなくだがわかる。そんな不思議な感覚も夢ならば可能なのだ。
さて、本題に戻すが、やられた、とはどういうことだろうか?体の主導権はなかったが、意識は普通にあったため、何が起きたかは把握している。ん?体の主導権…?ぁれ?
見た限りでは圧倒していて、ぐさおさんを撤退に追い込んでいてはずだ。なんて、夢を見たはずだった。
俺は、このノイズを知らない。しかし、何故だから分からないが奇妙な錯覚に陥る。何故だか分からないが、あったことがあるような気がしてやまない。そんな様子の俺に気づいたのか、ノイズは俺に寄ってくる。
「モシカシテワスレタノカ?」
もしかして忘れたのか、そういったはずだ。忘れた、と言われても、知らないものは知らない。それに、ノイズのことについて思い出そうとしても、脳内に電撃が走ったかのような痛みが現れ、それを続けたとしても、全てノイズにかき消される。まるで、俺の記憶からすっぽりと抜け落ちたかのようにノイズのことをひとつも覚えていない。
しかし、現に懐かしさは感じるような気がする。なぜだか分からなくて、分からなくて、思い出そうとしても思い出せなくて、息が詰まる。
そうしたら、ノイズは手を肩ほどの高さまで上げ、手を広げ、宙を掴む。そんな動作をすれば、掴む直前、突然剣が生成される。刀身は黄色で光り輝いている。柄は深緑色で、それは、自然を彷彿とさせられるような匂いが漂う。
「…ウゴクナヨ」
そんなことをノイズ混じりに言った瞬間俺はその剣によって斬られる。痛い…ような気がしたが、体はなんともない。しかし、間違いなく俺は剣で胴体を斬られた。それも真っ二つに。
そんな疑問を抱いた瞬間脳内に霧がはれたかのように記憶が鮮やかに彩り出す。
思い出す。彼──────ノイズのおかげでぐさおさんと対等に、いや、それ以上に戦うことが出来たのだ。なぜ今まで忘れてたのか不思議に思うほど、その記憶は鮮明に思い出す。
「思い出したか」
その言葉もノイズ混じりだが、先程までと比べれば聞き取りやすくなっている。
「どうやら、面倒くさいことになったな…」
ここで切ります!!着々と終わりに近ずいて来てますね…物語が終わっても暫くは番外編とか、過去編とか載せる予定です。
後、キャラクター別個人ストーリートかものせたいですね〜。前も言いましたが、このストーリーの裏テーマ(?)は全員が主人公になれる、ですからね!全員キャラ設定にはこだわってます!まあ、付け足したりしてる部分もありますが…。
まあ、物語の感想戦は最終話出してからにしますかね!後今日は10時までに寝まーす!!最近夜更かしばっかなんで!!宣言しておきます!!
それでは!おつはる🌸〜
コメント
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夜更かしはやめときなさい?
健康的!!(・∀・)イイネ!! バックストーリー見たい侍