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〈子〉おねーちゃーん!!
〈柚〉いらっしゃいニコッ
〈母〉じゃあ柚、よろしくね…!
〈母友〉ごめんね、柚ちゃん、ありがとう、
〈柚〉いえいえ,!大丈夫ですよ! 楽しんできてください!お母さんも!たまにはゆっくりしてきて!
〈母〉ありがとうニコッ
〈柚〉うん、!行ってらっしゃい!!
ガチャ(ドアが閉まる音)
〈柚〉ふぅ、少しの間頑張ろう…
〈子〉おねぃちゃん!!
〈柚〉ん??
〈子〉パパはどこにいるのぉ〜?
あっ、そっか…私が4歳の頃に初めてこの子の面倒を見て、それっきり…
父が出て行ったのは私が6歳の時。
だから、父に会ったことがないんだ…
まあ、そりゃあそっか。
小さい頃に父が少し構ってあげてたけど小さい時の記憶なんてみんな全く覚えてないだろうし
〈柚〉お父さん…
〈子〉どこにいるの〜?,
この子の母親は絶対、お父さんが女の人を連れて出て行った事を知っている。
でもそれを言ってない…
きっと、あえて言ってないんだよね
当たり前か。
〈柚〉お父さんはね、
〈子〉うん!!
〈柚〉お仕事だよぉ〜,!
〈子〉そっか!!いそがしいのぉ??
〈柚〉うん!夜まで頑張って働いてるの!
〈子〉やっぱり、ママ達はすごいなぁ
〈柚〉うん…!そう…だね!すごいね!
〈子〉僕も早くパパになりたい!!おねぃちゃんのパパみたいに!!
〈柚〉ッ…ニコッ
なれると良いね。
おねぃちゃんは応援してるよ!!
〈子〉うん!ありがと!
なっちゃダメだよ…?
あんなやつみたいに、君はなっちゃダメ…
君があんなやつを目指していたら、君のお母さんが悲しんじゃう…
私、何言ってんだろ…
いくら、本当の事を言わないようにしたって
今の応援は心から言える本当の応援なんかじゃない…
自分が思い出したくないだけ…
あの時の記憶が頭に浮かぶだけでも許せないのに、口に出すなんて私…どうして良いのかわからないや…
お母さん…大丈夫…
私はお母さんの1番の見方…だからね。