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最初に辿り着いたのは辰也の部屋。装飾品が多くて煌びやかな印象だが、ごちゃごちゃはしていない。高そうな腕時計やネックレスがたくさん飾られている。自分の部屋を見られるのが恥ずかしいのか、少し照れながら辰也が俺に向けて呟いた。
💜「何か困ったことがあったら俺の部屋来いよ。俺が何でも相談乗ってやr…」
🧡「次行こかー!」
辰也兄さんの渾身の台詞は康二の元気な声によって最後の方が掻き消されてしまった。ややキレ気味の長男は、俺の手を引く康二に文句を言った。
💜「おぉーい康二!最後まで言わせろっ!」
🧡「次は亮平兄ちゃんの部屋やで~!」
怒られているはずなのに嬉しそうな康二が笑いを含みながら隣の部屋のドアを開けた。
その部屋の本棚には凄く難しそうな参考書や、厚みのある本がたくさん並んでいた。いかにも頭の良い人が使っていそうな部屋だ。この本とかを俺が読んだら意味が分からなくて頭が破裂してしまいそう。
💚「こっちが気象関係で、その辺には科学の本を置いてるんだ~」
❤️「亮平兄さんは気象予報士を目指しているんだよ」
🖤「へぇ~!すごいですね」
💚「……蓮」
🖤「?」
亮平兄さんは急に俺の頬を、大きな両手で包んで語りかけるように言葉を発した。すごく優しくて穏やかな声だった。
💚「俺達はもう家族なんだから、そんなに気を遣わなくてもいいんだよ」
🖤「あ…うん!」
💛「そうだな。お前はもうちょいリラックスした方がいい」
今まで少し気を張っていたことを見透かされたのかそんなことを言われた。二人のお陰か、気が晴れたようで何だか心が軽くなった。
🖤「ありがとう」
俺が、はにかみながら感謝を伝えると、照は微笑んで俺の頭をポンポンと撫でてくれた。亮平も満足そうに笑った。二人に触れられても悪い気はしなかった。
急に視線を感じて部屋の隅を見ると、案の定大介が頬を膨らませてこちらを睨んでいた。げ、と思ったが、康二に呼ばれたので次に進むことにした。
🧡「ここは照兄の部屋やー!」
💛「え、俺の部屋今汚いから見られたくないんだけど」
不服そうに眉間に皺を寄せる照を無視して、康二が中に入っていった。
見てみると、そんなに汚くもないしちゃんと整理が行き届いている。トレーニング器具がたくさんあって、ラウールと康二と大介がそれで遊び始めた。照は、壊すなよー。と呼び掛けながら頬を掻いて短く言った。
💛「使いたくなったらいつでも来いよ」
照の不器用な優しさが心地よくて思わず笑いかけると、背後に気配を感じた。多分、大介だな。もう慣れてきたから気にしないでおこう。
俺はいつになったらこいつと仲良くなれるのかな、と半分諦めながら思った。
次回に続きます!