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涼太兄さんから次は大介の部屋だと聞いて、俺は少し迷った。こんな警戒されているのに部屋に入っても大丈夫だろうか…。
悩んでいる俺には構わず、康二が呑気に鼻歌を歌いながら入っていったので取り敢えず俺も入った。
部屋には大量の漫画本やグッズ、DVDなどが飾られていた。棚には見覚えのあるサッカーマンガのキャラクターのフィギュアが並べられている。俺は幼い頃からサッカーが好きだったので、この作品は漫画もアニメも見ていた。
大介もこの作品が好きなのかな。言葉を選びながら話しかけてみた。
🖤「俺このサッカーマンガ読んでるよ。アニメも面白いよね。大介兄さんも好きなの?」
大介の眉がぴくりと動いた。馴れ馴れしくてだめだったかな。失敗したか…
🩷「まじで?俺ね、このキャラ好き」
予想外に優しい声で、俺は驚いた。彼は初対面の時の雰囲気に戻った様だった。そして大介が指差したキャラクターは俺も好きな選手だ。
🖤「え!俺も」
🩷「まじ!今度このアニメの映画やるからさ…」
🖤「行きたい!」
大介と意志疎通ができて嬉しくなってしまい、話を遮ってしまった。でも、大介も同じ事を言おうとしていたみたいで、照れくさそうに笑った。
🩷「じゃー絶対行こうな!でも約束破ったら許さないから」
🖤「そんなことしないよ。絶対行くから」
大介は今度は悪戯っぽく笑って見せた。俺も負けじと不敵な笑みを浮かべてみた。これから少しずつ距離が縮められるかもしれないな。
次は涼太兄さんの部屋で、料理が得意だからか立派なキッチンが完備されていた。
❤️「昨日作ったチーズケーキなんだけど、良かったら食べて」
と言ってみんなに手作りのケーキを振る舞ってくれた。見た目はすごくお洒落で、味も抜群に美味しかった。俺はあっという間に平らげてしまった。
横を見ると照がおかわりを頼んでいて、意外にも甘党なことが目に見えた。まあ、そのおかわりした分は隣にいた翔太に食われてしまったのだけれど。
次は翔太の部屋。何百種類もの美容製品が置いてあって、本格的なサウナ室もあった。翔太の肌が艶やかで綺麗なのは彼自身の努力なんだとはっきりした。
💙「蓮はサウナ行ったことある?」
🖤「ないかな。興味はあるんけど」
💙「じゃあ後で俺の部屋来いよ。俺が全部教えてやる!」
にひっと笑った顔が幼く見えて、この人ならすぐに打ち解けられそうだなと思えた。
サウナするの?俺もやるー!と照と大介が誘いに便乗しようとすると、お前らは呼んでない、と空かさず断られていた。ちょっと申し訳ない。
🧡「なぁなぁ蓮!次は俺の部屋やで!はよ来てや~」
と康二に腕を引っ張られてそのまま隣の部屋に連れ込まれた。康二の部屋はコーヒーの良い香りがして、カメラが何台も置いてあった。
🧡「これで蓮のこともいっぱい撮ったるで!」
カメラを向けられたのでピースをした。見せてくれた写真はプロが撮ったのかと思う程良く撮れていた。康二が嬉しそうに笑うので俺も嬉しくなった。
最後はラウールの部屋。多種多様で独創的な系統の服がたくさん置いてある。参考書や問題集が机に並べられているので、勉強熱心なのも伝わってくる。本棚には可愛らしい絵本や童話などが置いてあるのを見つけた俺に、恥ずかしそうに捲し立ててラウールが喋った。
🤍「別に、僕は絵本とかが好きってわけじゃなくて、昔読んでたのを置いてただけであって、中学生なのに絵本が好きってわけじゃないから!」
🖤「…別に中学生が絵本読んでもいいんじゃない?俺も物語とかは好きだし」
🤍「えっ…….そっか、そうだよね。ありがとう蓮兄ちゃん!」
沈黙を挟んで納得した様子のラウールに、初めて「兄ちゃん」と呼ばれて何だかくすぐったい気分になった。
次回は番外編です!