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ユナ @お嬢様化
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コメント
1件
みぅだよ🤍🥀 第9話、読ませてもらったよ… もうね、冒頭から緊張感すごくて、めちゃくちゃ没入した。 特に太陽が指輪の光と一緒に「開花」の力解放するところ、鳥肌立ったよ…! 「俺は絶対に諦めない」って台詞、心臓にズシッときた。 幹部3人 VS 太陽って構図、チート級に強い敵って感じでカッコよかったな。 乃木さんと野崎さんの駆けつけも熱い…! 次回、どうなるんだろう…🌙
漆黒の闇に包まれた、利根川上流の山林。
そびえ立つ巨大なコンクリートの要塞――それが、日本最大級の極秘貯水管理センターだった。
周辺は高圧電流が流れるフェンスで囲まれ、目が緑色に光るタンポポの武装兵たちが隙なく巡回している。
「……よし、予定通り防犯カメラの死角に入った」
無線から、近くの山林に身を潜める野崎守の声が聞こえる。手元には、乃木の指示でBlue@Walkerが解析したセンターの構造データが広がっていた。
「太陽、正面の電子ロックは俺が遠隔でハッキングして5秒だけ開ける。そこから中に滑り込め」
「了解です、野崎さん。……乃木さん、準備はいいですか?」
太陽が背後の闇へ問いかけると、戦闘服に身を包んだ乃木憂助が静かに頷いた。
「僕と野崎さんは、外周の通信設備を遮断し、バックアップに回ります。太陽くん、敵の幹部に見つかったら無理をせず、一度引くんだ」
「大丈夫です。元いた世界でも、これくらいの修羅場は慣れてますから!」
プツン、と通信を切った太陽は、夜桜の歩法『隠形』を完全に発動。電子ロックが解除された一瞬の隙に、音もなく要塞の通気口へと滑り込んだ。
太陽は、複雑に入り組んだ排気ダクトを抜け、巨大な貯水プールが見下ろせるメインコントロールルームへと辿り着いた。
中央の巨大なプールには、すでにタンポポの技術で精製された、禍々しく緑色に発光する液体が大量に注ぎ込まれようとしていた。
「これだけの量、流されたら本当に日本が終わる……! 今すぐ止めないと!」
太陽が制御パネルに飛び降りようとした、その瞬間。
バキィィィン!!
プールを囲む強化ガラスが突如として粉砕され、3つの不気味な影が太陽の前に立ちはだかった。
「……待っていたよ、夜桜の迷い子。そして、この世界のネズミたち」
現れたのは、これまでの末端兵とは放つ覇気が全く異なる、3人のタンポポ最高幹部たちだった。
一人は、全身から鉄よりも硬いイバラの鞭を這わせた巨漢。
一人は、触れたものを瞬時に腐食させる有毒の胞子を纏った女。
そして中央に立つのは、かつて太陽のいた世界で夜桜家を苦しめた技術を完全に我が物とした、ガスマスクの指揮官。
「お前たち……! なんでこの世界に……!」
太陽が身構える。
「我々はタンポポの意志そのものだ。世界が違えど、人類を淘汰し、新たな植物の楽園を築くという目的は変わらん」ガスマスクの指揮官が冷酷に言い放つ。「朝野太陽、お前の『開花』の血統、ここで我が組織の最高の養分として吸収させてもらう!」
巨漢の幹部が放った、鋼鉄のイバラ鞭が空気を引き裂いて太陽に襲いかかる。
キィィィン!!
太陽は腕を硬化させて弾いたが、その凄まじい威力に数メートル後方へ吹き飛ばされた。間髪入れずに、女幹部が放つ有毒の緑の胞子が部屋中に充満し始める。
「くっ……! さすがに幹部3人はキツい……!」
毒の胞子に視界を奪われ、防戦一方になる太陽。イバラの鞭が衣服を切り裂き、血が滲む。
(でも……ここで俺が倒れたら、この世界の人たちも、乃木さんも野崎さんも……みんな死ぬ。何より、六美のところに帰れなくなるんだ!)
太陽の薬指の指輪が、主の危機に呼応して、かつてないほど激しく紅く明滅した。
ドクン、と心臓が波打つ。
太陽の瞳が、限界を超えた夜桜の真の力――『開花(ブルーミング)』の輝きを放ち、髪が逆立った。
「俺は……絶対に諦めない!!」
激しい衝撃波が太陽の体から放たれ、充満していた毒の胞子を一瞬で吹き飛ばす。その圧倒的なオーラに、3人の最高幹部たちも思わず目を見張った。
要塞のすぐ外、激しい戦闘音を聞きつけた乃木と野崎が、武器を構えて正面扉へと走り出していた。
脳内の『F』が狂喜の声を上げる。
(おい憂助! ガキのエネルギーが爆発してやがるぞ! 楽しいパーティーの始まりだ、俺たちも暴れるぞ!!)
日本を救うための、そして太陽の運命を決める最終決戦の幕が、今、静かに、しかし最高に熱く切って落とされた。