テラーノベル
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🎧隣にいるのがお前なら
◾️琉夏 → 冬星
最初は、ただの“合うやつ”だった。
音が合う。
テンポが合う。
間が合う。
それだけ。
でも。
気づいたら、それ以外も合ってた。
飯のタイミング。
帰る時間。
黙るタイミング。
全部、自然だった。
だから。
“特別”って思ったことはない。
思わなくても、そうだったから。
でも、たまに思う。
もし、いなくなったら。
音がどうとかじゃなくて。
普通に、困る。
(……いや、困るどころじゃねえな)
それに気づいたとき。
少しだけ、怖くなった。
だから、名前はつけない。
つけたら、壊れる気がするから。
でも。
離す気もない。
それだけは、はっきりしてる。
◾️冬星 → 琉夏
最初から、分かってた。
この人は、離れない。
理由はない。
ただ、そう思った。
音を合わせたとき。
違和感がなかった。
それが全部。
琉夏は、あまり言葉にしない。
でも。
分かりやすい。
離れないくせに。
離れようとする。
踏み込まないくせに。
引き止める。
矛盾してる。
でも、それでいいと思ってる。
たぶん。
自分も同じだから。
“付き合う”とか。
正直、どっちでもいい。
今と変わるなら、それでもいいし。
変わらないなら、それでもいい。
ただ。
隣にいるのが、琉夏なら。
それでいい。
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