「うぅぅ」と部屋からうめき声が聞こえる。その声の持ち主はマグだ。昨日、調子に乗って毒入りティーを飲み、嘔吐剤を飲んだが、お腹を壊していた。「うぅ、痛いよ~。」と泣きべそを昨日と違ってかいていた。そして、ずっとベッドにいてずっとお腹が痛いという無限に続く空間にいるのでは?とも思い込んでいた。コンコンとドアをノックした音がした。「マグ様お腹大丈夫ですか?」とメイドのメルシーが心配して部屋に入って来ている。マグは申し訳ないと感じて、にこにこと笑顔を作った。「少し、ましになりました。」と嘘っぽい 事を言う。「そうですか。やっぱり、ア~ディ様は素晴らしいです。」と名前で言う。主人呼びではなく、名前呼びなのは、この家の主人はア~ディの妻、マグの母だからだ。そう、マグの父は婿入りしたのだ。そういえばとメルシーが「明日には治るようなので、明日から授業開始予定ですと主人が言っていましたよ。」と突然言う。マグは明日からなの~とガッカリした。
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