テラーノベル
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年が明けた。
正月休暇をもらって家でのんびりしている私と違い、瑠加君は映画の撮影で地方に行っていて留守だった。
だから、夜でも気軽に外出できた。
千葉県内にある空き家。ここは羽田匠が指定した場所だ。何でも彼の親戚が所有している物件らしい。
古い日本家屋で、街灯の光の中に浮かび上がる薄暗い姿は不気味だったが、中は家具や生活用品が全て処分されて清掃もされていて案外綺麗だった。
「で、結局良い案は誰もなしかよ」
自分も良い案を出せなかったくせに、羽田匠はやれやれといった振る舞いを見せた。
「そんな簡単に思いつけるわけないじゃないですか。私たち普通の人間ですよ」
「そうですよねえ」
「くそ……。頼りねえ奴らだな」
「良い案は浮かびませんでしたが、二人に伝えたいことがあります」
「何だよ?」***********************
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コメント
1件
いやあ、もうこの回は胸がぎゅっとなりました。まりさが爽太君に「女心をわかっていない男にできる表現なんてたかが知れている」って言うところ、めちゃくちゃ響きました。彼女の鋭さとSELENさんへの執着が滲んでて、切なかったです。一方でSELENさんが「落ち着いてる」「頼もしいリーダーみたい」って言われて戸惑うシーンも、彼女の複雑な自己認識が垣間見えて好きでした。灯甲妃利さんのキャラの描き分けが本当に繊細で、今回はまりさの別れのシーンに泣きそうになりました。続きが気になります🤍