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〜未花said〜
6時
私がお弁当と朝ごはんを作り終わった頃に、未心が起きてくる。
もちろん、会話はない。
「おはよう」も。
だって、未心は私を恨んでいるんだから。
実の母を奪った私を。
当たり前のことだから、仕方ない。
未心は、7時に家を出る。
県内の有名なスポーツ校に推薦されて通っているからだ。
通うのに1時間半かかるから、早く家を出なくては行けないのだ。
無人の家で、洗濯をし、食器を洗い、学校に行く準備をする。
玄関の前で1つ深呼吸する。
外に、出たくないな。
だって、
外に1歩踏み出したら、私は、
「優等生の大木未花」
にならなくてはいけない。