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アラスターside
ムキになって私の周りをぐるぐると回る〇〇は、
幾度も躱されてようやく諦めがついたのか、足を止めて頬を膨らませていた。
アラスター「せっかくのお願いですが、お断りしますよ」
アラスター「同じ事を二度は言わない主義なのでねぇ」
〇〇「えぇー・・・・・・もう、気になるのに・・・」
がっくりと肩を落とすその姿は、先程までと打って変わってどこか子供っぽさを残している。
その姿を微笑ましく感じるのも、この胸中に蠢く感情のせいなのか。
アラスター(彼女にそれを伝えるのは・・・答えが出てからで良いでしょう)
これからは考える時間も、この気持ちに向き合う時間もたっぷりあるのだから。
そう割り切ってから私は、コートのポケットから一つの鍵を取り出した。
アラスター「潔く諦めなさい。・・・・・・それより、これを」
〇〇「ん?」
私が手を差し出すと、〇〇も反射的に手の平を差し出してきた。
小さなその手に鍵を落とすと、彼女の目が驚きに見開かれる。
〇〇「・・・あ・・・・・・これ・・・・・・」
―――我々が多くの時間を共に過ごした、あの部屋の鍵だ。
アラスター「貴女の部屋の鍵です」
アラスター「・・・くれぐれも、もうなくさないように」
―――もう、行き先を間違えないように。
・・・・・・帰り道を、見失わなくていいように。
〇〇「!・・・・・・アラスター・・・・・・」
手の平の鍵を強く握った彼女の唇が、何かを堪えるようにきゅっと引き結ばれた。
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コメント
3件
あーーもうアラスターさんがかっこよすぎて尊すぎて泣ける😭💕「同じ事を二度は言わない主義」って言いながらも鍵渡すのズルいよ…!「帰り道を見失わないように」ってそこに込めた想いがエモすぎて胸がギュッてなった…!!〇〇ちゃんも鍵握りしめて唇噛むシーンがもう…!この2人の距離感、たまらんちゅん🌸 続きが気になりすぎる!!