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狸宮はじめ
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幼い子が恐怖心を抑えながらもお互いだけを頼りにして冒険する…っていうシチュが大好きなんです
〇主演
・花散光士郎
・紫陽花権兵衛
⚠️注意⚠️
ショタ光権
花散邸の構造、口調捏造あり
「光士郎、はなれないでね、ぜったいだからな」
「分かったら大きいこえを出すなげぼく!」
「光士郎の方がうるさいだろ…」
昔ながらのランプを片手に、静まり返った大きな廊下を歩く。
小さな声で恐怖を紛らわせながら、小さな歩幅でカーペットを歩く。少し籠ったようなコツ、コツという音は昼間の何十倍も響いているように感じられて、踏み出す度に肝が冷えた。
「ねぇ、やっぱやめない?バレたらぜったい怒られるぞ…」
「ここまで来てやめるなんておもしろくないだろう!」
「だから声大きいってば」
繋がれた手は固く結ばれている。光士郎も面白くないなどと言っておきながら少しは怖いのだろう。
所詮は子供なのだ。暗くて静かな場所は怖い。
そして2人がついたのは正面玄関よりもずっと小ぶりな木製のドア。
「権兵衛、これをもっていろ」
「はいはい、」
「はいはいっか」
「しー!」
大きい声を出される前に、口を手で抑える。不服そうな顔をしたが、素直に静かになってランプを権兵衛に渡した。
まだ未熟な可愛らしい手でポケットを探り、裏口と書かれた少し古い鍵を出す。
「とどくか?」
「おれなら余裕だ!」
「あーすごいすごい」
「む」
権兵衛よりも少し高い背で背伸びをして、鍵穴に慎重に差し込みくるりと回した。
カチャ。
小さなその音は、2人を宝箱を開けたような気持ちにさせた。
「あいた…!」
輝く瞳を見合わせ、2人は裏口から家を出た。
息を潜め続けた廊下とはうってかわり、夜の香りが肺を満たした。
深呼吸をする。
「きれい…」
2人の目に映ったのは夜空満点の星空。
アラザンをたっぷり掛けたゼリーのような…。夢が詰まった甘くて綺麗な、煌めく景色。
取り分けられたケーキにイチゴが2つ乗っていたあの時よりも、徒競走で1位を取ったあの時よりも、ずっと、ずーっと心が踊った。
それはきっとこれがたった2人の秘密だから。
「権兵衛、」
「…なに?」
「大人になっても、わすれるなよ」
黄金色の星空になった瞳と目が会った瞬間。思わず権兵衛は息を飲んだ。
そして意識せずに口が緩む。
「うん!」
翌日。2人はお昼近くまで寝たそうな。
動画を見ていたら素敵な星の動画が流れてきて…思いついたので短いですが皆様に共有を🥰
そして!新しいこの部屋もよろしくお願いします😌
コメント
3件
わぁ…やばい…氏にそう…😇
わあ、第2話…!子供たちが夜中に秘密の冒険に出るっていう設定、すごく胸がときめきました。手を固く繋いで廊下を歩く緊張感と、裏口を開けた瞬間の星空の描写のギャップが美しくて。特に「アラザンをたっぷり掛けたゼリーのような」っていう比喩、子供の視点だからこその瑞々しさがあって好きです。それに「大人になっても忘れるなよ」という光士郎の言葉が、この一瞬の重みを感じさせてくれました。この2人、このあとどんなふうに成長していくんだろう…続きが楽しみです!