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※登場人物の同性愛は史実と異なり、作者の妄想である。
劉備は今朝は孔明がなかなか部屋に来ないので、苛々していた。
やはり自分のような初老の男に、孔明は飽きてしまったのではないか、といつもの不安に囚われた。
劉備は、もう今朝の朝食は一人で食べることに決めた。
侍女が心配そうに部屋に一人分の朝食を運んで来た。
庭に面した高台の椅子に腰掛け、大理石の食卓の上で朝食を食べ始めた。
好物の蒸し鶏も、今朝は美味しいと思えなかった。
劉備がふと庭に目をやると、孔明の姿が見えた。
すぐ後ろに、馬謖が跪いて孔明の着物の裾を直していた。
やがて孔明の手が馬謖の頬をさわると、その上に馬謖が手を重ねて、頬ずりした。
劉備はカッと頭に血が昇った。
(私というものがありながら、馬謖のような青二才に手を出すとは、おのれ孔明。
今に見ておれ。)
劉備は皿の上の荔枝を握り潰した。
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