陸が話を遮るように彼女の両足を頭の方に押し倒して、彼女の体を二つ折りにした。左手で彼女の足を押さえつけ、右手の指を彼女の性器に這わせる。
「嘘つきめ。めちゃくちゃ濡れてるじゃねえか」
「それは二人としてるときに濡れたんじゃなくて、終わってからこれでやっと陸さんにかわいがってもらえると思ったらそうなったんだよ」
「どっちでもいい」
陸は膝立ちの姿勢になり、体を二つ折りにされて突き出された彼女のデリケートな部分にむしゃぶりついた。
「待って、まだ心の準備が!」
「体の準備はできてるのに?」
「そうだけど――あ、そこ、気持ちいい……」
くちゅくちゅといやらしい音が聞こえてくる。すぐに彼女の口からも、はあはあと切なげな声が漏れ出した。彼女の顔は少し紅潮し、目を閉じて快感に身を委ねている。
「愛があると挿入なしでも気持ちよくなれるんだね」
「じゃあ、今日は挿入なしでもいいか」
「それは嫌。――ああ、イクっ!」
陸とセックスしている最中の彼女の表情は、彩寧さんが言っていた通り本当に幸せそうだった。僕は陸に嫉妬した。陸を愛したほどには、彼女は僕を愛してはいないだろう。
いや、彼女は僕に一度も愛してると言ったことがない。交際しているといっても、彼女は僕が理解者というポジションにいてくれれば満足で、愛はそこにはないのかもしれない。僕は理彼にすぎず、いつまでたっても本当の意味での恋人にはなれないのではないだろうか?
どんな困難も僕と彼女の絆を断ち切ることができないという自信があっさりと崩れ去った。画面では陸が得意そうに彼女を言葉責めしている。
「圭太たちを早漏って言うわりに、映山紅はもっと早かったじゃねえか。イクまで三分かかってないぜ、きっと」
「それはボクが陸さんを愛してるから」
「次は何で愛してほしい?」
「ええと……」
「言わないならこれで終わりな」
「おちんちんで!」
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