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とにかく雑ストーリー。
誰かが好きな探に失恋する傭の話です
??←探←傭
現パロです。
若干、前世の記憶描写みたいなの入ってます。
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一目惚れに近しい物だった。
顔や身体に跡があっても輝く程美しい顔の良さに惹かれ、勇気を出して声を掛れば自分の全てを奪い去った。
ノートン・キャンベル。
連絡先に書いているプロフィールでさえ全て愛おしく感じた。
死ぬ程努力をして、親友という立ち位置になれた。
彼の全てが好きだったから、頑張れた。
でもその努力は、とある一言で崩れ去った。
「……気になる人が居るんだよね。」
昼頃訪れた喫茶店で放たれた、ノートンの一言に自分の何かが崩れる音が何処かで鳴る。まるで、大きな釘が何本も打たれたように胸が痛い。
その見えない胸の傷を隠しながら、ナワーブは会話を続けようと、震えそうになる口を開く。
「へぇ、珍しいな、アンタから色恋沙汰なんて。」
「んー、そうかな。…でも、気になるのは変わらないし、別に良いでしょ??」
「…それは、確かにそうだな。それで、?気になる奴って誰だ??」
このまま、時が止まってしまえばノートンの想い人も聞かずに済むのに。
ノートンに対して何とか平然を装ったまま、張り裂けそうな心の中ナワーブはそう思う。
そんな事許されるはずも無く、恥ずかしそうにしていたノートンは「____さん。」と、顔を赤くして困った様に眉を下げながら言う。
今まで、努力して積み上げてきた想いは、ナワーブが知らぬ間に誰かに崩された。
苦しさに苛まれ、目頭が熱くなる。
嗚呼、もう駄目だ。そう悟ったナワーブは座っていた椅子から立ち上がる。
「悪い、コーヒーに砂糖入れすぎたみたいだ。ちょっと待っててくれ。」
適当な言い訳を作りノートンに言えば、その場を立ち去る。
自分は普段ブラックコーヒー派な為、砂糖なんか入れないというのに、随分と嘘が下手になったようだな。
そう感じた事により、更にヅキヅキと痛みが増していくのを体感しながら手洗い場に向かい個室の戸を閉じる。
先程の会話を思い出し、ノートンと親友以上の関係には、なれないのだと実感させられてしまう。
自分は、ただノートンの背を押してあげる事しか出来ない。…どうせなら嫌われてしまいたい。
長く続いた彼への一目惚れに終止符を打つのは、何とも難しい事だ。
でも、打たなければ永遠と引き摺ってしまう。
それならもう、感情を失くそうか。
あの時の様に。
「__悪い、遅くなったな。恋愛相談ならしてやるよ。俺のアドバイスは的確だぜ??」
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END.