__いつからだろうか。
ある日自分のところにある少女が来た。
迷子なのか、自ら望んでやってきたのかは分からない少女。
とは言っても、自分より何倍も年上の少女。
どうやら彼女はベニクラゲという生き物で長寿らしい。
折角だからか、いくつかの話をしてみた。
気に入ってくれたようだった。
彼女が帰ったあと、同じ村の人に
あれは誰だ
と責め立てられた。
嘘をついたら大変な目に合いそうだった。だから、端から端まで嘘偽りなく話した。
__人間は、自分と違う存在を好きにはなれないようだ。
それからも、彼女は毎日の様に家に尋ねてきた。
どうやら話すのが好きになったらしい。
………勿論、話すのは楽しいが。
彼女が来て、彼女と話すたび。……周りから避けられる。
自分は変な人なのか。
君達の方がよっぽど…………
……いや、なんでもない。
自分は自分自身の意思を曲げない。
そのような生活が続いた。何日、何週間、何ヶ月。
……遂に、今日がやってきてしまった。
今日も少女は話を聞きに来た。
最後に、最後に、この場所が関係する話をしたんだ。
因幡の白兎。
どうか彼女が、このまま優しい子になりますように。
彼女__泡沫みくらが帰ったあと、自分は呼ばれた。
時間だ。私はもう彼女に会えない。
この世界は、狂っているのではないか?
__いつからだろうか。
海の中、独りでいる時にある少女はやって来た。
種類は違うけど、私と同じような種族だろう。
どうやら彼女は探し物をしているらしい。
……それにしても。この子クラゲだよね…?探し物にしては随分遠いところから……。
そして彼女は人間と話すことが好きらしい。
私自身仲良い人間と話したりはするけど、初対面の人に対して話しかけに行くのは凄いなと思った。
時に、彼女が何かに囚われているように見えて怖くなった。
数日経つと、置き手紙を置いて彼女は行ってしまった。
朝起きたら急にいなくなってて手紙が置いてあって混乱した。
[探し物を探してきます。ねおちゃん、また会えたら会おうね!]
もうこれは探し物と言うよりちょっとした冒険では……?
__いつからだろうか。
9⁄23
……えぇっと、今日は…。
9月23日……かな、?
…あれから、何年経ったんだろ。
探し始めてから〜…大体400年くらい?
まだ、探さなきゃなぁ。
そうしないとあたしの中で区切りがつかないもん。
彼女は、探しているのがものと気付かない。
Kaiyouseibutu no sagasimono ha mono
3、 もの
何年前かな、1年前くらい?
その時に先生が言ってたんだよねぇ
ものと物は違うらしくって
物が実際に持てるもの、ものが実際には持てないもの
それでその時私納得したわ普通に
あはははっはは
END
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎?
コメント
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もの はなんだろね