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「疲れた……」
そう呟きながら疲労が溜まった体を引き摺りながら事務所の廊下を歩く。
「wkiさんお疲れさまです……」
マネージャーが労いの言葉を掛けるが、本人も疲労が溜まっているだろう。声に覇気がない。
「俺今日タクシーで帰るからもう帰っていいよ…」
「いいんですか!?ありがとうございます!」
相当疲れていたのだろう。直帰して良いと伝えると予想外に喜んだ。
本当はマネージャーが送らなければいけないと思うけれどマネージャーの家とは反対方向だ。
これだけ疲れていると言うのに俺の家に送ってから家に戻るなんてそんな時間があるならとっとと帰りたいだろう。少なくとも俺はそうだ。
(とっとと帰りたいし…それに…早く会いたいし)
2週間。テレビ出演の為に韓国に行っていた期間だ。他の人からしたら短いと感じるが、MCという役に就いているので、様々な仕事がある。
それをこなすだけでも一日が長く感じる。しかも、それに加えて感想などを言わなければいけないから、仕事量が半端ない。
そんなことを考えているうちに自宅に着いていた。
運転手に礼を言い、直ぐに家の中に入る。
力尽きた