時計を見る。まだ針は7時を指しており、就寝時間まで時間はある。
(ryoちゃんを呼ぼうかな…でもなぁ…)
wkiの脳内には、同じグループのメンバーの姿が。
ふわふわした人格に、落ち着く声、超絶可愛い笑顔。
(速くryoちゃんに会いたいっ!それに速くあの優しい声で呼ばれたい!)
だがryoちゃんは休みだとは限らない。
たとえ休みであっても、普段の疲れを癒すためにゆっくりしているだろう。
(いいや。体の埃を綺麗にして寝よう。)
そう思った時、家のチャイムが鳴った。
「こんな時間に何だよ……」
少々面倒くさがりながらも、家のドアを開ける。
「え!ryoちゃん!?」
今、思い浮かべていた姿がwkiの目の前にいる。
「やっほー♪おかえり〜」
「ただいま!でも何で家に来たの?何か用事あった?」
なにか曲の事について相談があるのかと思い、問うと、fjswは首を横に振る。
「wkiが帰国してきたって聞いたからお迎えに行こうと思って。」
「えっ」
まさかの言葉で、身体が一瞬固まる。
「だから事務所に行って待ってたんだけど…
マネージャーさんがタクシーで帰ったって言ってたから…」
「え!もしかして入れ違いになっちゃったかな…ごめんね」
もう少し事務所で休んでいたら会えたかもしれないと思い、fjswに謝ると「wkiは知らなかったんだから謝らないで」と言った。
「でも事務所から結構かかるでしょ?明日でも大丈夫だけど…」
「だって…」
fjswは少し照れくさそうにwkiを見て、
「だって、速くwkiに会いたかったんだもん…」
「r…ryoちゃん!」
あまりの嬉しさと可愛さで疲労が何処かにすっ飛び、その嬉しさと衝動で、抱きついた。すると、小さい声で「お疲れ様」と言い、抱きしめてくれた。
(癒される〜!!!)
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