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#雑談!
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#独り言
QuartoMew
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日曜日、朝倉くんに頼まれた作戦会議の日。
学校以外で、主人公とサシで会うのは初めてで、意外と緊張する。
外で会うだけなら、バトルイベントもあったし、マヤちゃんの家でお茶会もしたから、外で会う事自体は初めてじゃない。でも、主人公の意識はヒロインに向くのが普通だから、モブの私はモブで居られて気楽だった。
外で、サシで、映画館に行くなんて、まるでデートじゃないか。
うーん、私に構ってないで、桜子ちゃんを誘えと言うべきだったかな。
とはいえ、あのままじゃ攻略法も思いつかなかっただろうし……悩ましい。
カーン……カーン……カーン……
お、時報の鐘、という事は………。
「佐伯さん、ごめん待った?」
「いえ、私も今来たところですので」
やっぱり、待ち合わせに時間ピッタリに来た。
現実世界なら、女の子を持たせちゃダメと説教の一つでもする所だけど、朝倉くんはゲームの主人公として、このタイミングでしか来られないんだから仕方ない。
「上映時間まで少しあるし、腹ごしらえでもしようか。何か食べたいのある?」
「お任せいたします。人気者の朝倉くんの方が、きっと飲食店にはお詳しい事でしょう」
「人気者の佐伯さんに人気者って言われると、なんか照れちゃうね」
朝倉くんは、苦笑いのような照れ笑いのような顔をしていた。
人気者、かあ。そんな事無いと言いたい所だけど、私に惚れたヒロインが、攻略対象から外れる事態を起こしておいて、否定するのは憚られるな。
「おや、嬉しい事を言ってくれるじゃないですか、情報屋冥利に尽きますよ」
朝倉くんは、さわやかにはにかんで笑うと、店内が飴色に輝く、オーセンティックな喫茶店に案内してくれた。
ロマンスグレーで口髭のマスター、カウンター上にはサイフォン、本棚にはドカベンとゴルゴ13と鬼平犯科帳。ギャルゲーらしからぬ激渋カフェ、カフェというより喫茶って呼び方が似合う店だ。
桜子ちゃんを連れてくるなら、コメット珈琲みたいな店より、こういう店の方が合ってるだろうな。朝倉くん、なかなか分かってるじゃないの。
「佐伯さん、サンドイッチでいいかな? ここのサンドイッチ、美味しいんだよ」
「ええ、それで構いません」
まあ、軽食と言ったらそのくらいか。ナポリタンとかオムライスとか頼まれても困るし、何よりシェア出来るのが良い
私がヒロインなら『あーん』とかしてあげたんだろうなぁ。はいはい、モブにそんな真似は出来ませんよ。
映画は、ロマンチックな恋愛物。王女様と一般庶民の恋、相手が王女だとは思ってない男の、粗暴だけど男らしい姿にだんだん惹かれていく王女様という、ローマの休日的なアレ。
デートで観るなら、まさにこういうのって映画だ。女の子なら全員好きなやつ、もちろん私も桜子ちゃんも。
ちょっと夢中になりすぎて、下見で来てる事を忘れかけたくらい。
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「今日は、どうだったかな。楽しかった?」
「はい、とても楽しかったですよ。きっと藤原さんも、楽しんでくださるでしょう」
朝倉くんの顔が、ぱっと明るくなった。
朝倉くん、やっぱり桜子ちゃんが好きなんだな、次のデートを想像して、嬉しくなったんだろうなりその笑顔に、信頼する情報屋にお墨付き貰えたって要素も入ってたらいいな。
「良かった……、もしよかったら、時々付き合ってくれるかな」
「はい、もちろん。ただし、あくまで時々ですからね。私にばかり、構っていてはいけませんよ」
「うん、分かった。時々、ね」
朝倉くん、ちゃんと桜子ちゃんを落とすんだぞ。私に構ってる暇は無いし、卒業までの時間もそんなに無いんだから。
「それでは、私はこれで失礼いたします。ご武運、お祈りしておりますよ」
朝倉くんに一礼して、その場を去る。
私は桜子ちゃん攻略法を思いつかなかったけど、朝倉は何かを掴んでるといいな。頑張ってくれよ、主人公。
「相変わらず釣れないなあ、佐伯さん……」