ようやく、植えていたひまわりが咲いた。
水をあげながら、自分より高いひまわりを見上げる。
そして、そろそろだな、と思ってコマの方を見た。
洗濯かごからシャツを出し、パンパン、と伸ばして干す。
洗濯は楽しい。
真っ白な洗濯物と青い空。
もうすっかり夏だなぁ、と思った。
そろそろかな…
その時、足音が聞こえて石段の方を見る。
座敷童子のお仕事が終わって、帰る準備をしていました。
帰りに、市松さんが言いました。
「その麦わら帽子、すごく似合ってるね」
「うん、ありがとう」
「気をつけて帰るんじゃよ」
超狼も言います。
「ありがとう、でも歩いて3分だよ」
「それもそうね」
みんなで笑いました。
「じゃ、また明日ね」
そう言って私は帰りました。
石段を上まで登った時、強い風が吹きました。
帽子が飛ばないように押さえて、ふと感じました。
そろそろだよね。
境内の奥を見ると、女神様がひまわりに水をあげていました。
3人で中に入り、冷たいお茶を飲む。
「暑いね」
「これは冷たいものがたくさんいるね」
「アイスも準備しようか」
盛り上がっているところ、大丈夫そうな時刻がきた。
ぼくは真上にワープゲートを開く。そして手を突っ込み、思いっきり引っ張る。
「おぉあぉぁおあぉあぁおあぁおああぁおあぁ!?」
弟が落ちてきた。
「何をする、コマ兄!!」
「何って、夏祭りだよ、もちろん」
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