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千冬、辛いよな。ごめんな。助けてあげたいのに、

何もしてあげられない。こんな俺を、許してくれ。

「おきゃ、くさま、、とうて、んでの、そ、いった、、行為、は、おや、めくださ、、」

「ど、うぶつ、達の、すとれ、すに、、」

「うるせぇなぁ、?いつ潰れてくれんの?

こっちの店が、邪魔なんですけど、

動物の悪臭がして、飯が不味くなっちまうだろうがよォぉ!?」

「ごめ、なさ、、」

「ごめんなさいじゃなくて、すみませんだろうがよォ!?!?常識だろォ??」

彼は千冬を地面に叩きつけ、頭を踏みつけた。

「なぁ、いい??わかった??

お前みたいなクズはね?こうやって地面を這いつくばって生きてればいいの。

生きてる価値ねぇんだからさ、お前見てると動物たちも可哀想だと思わねぇわけ!?!?

そんな見た目じゃ、客なんて来ねぇだろ!?

気持ち悪いんだよォ??死ね。さっさと死んじまえ!!」


「うるせぇぇぇぇぇ!!!!!」


武道が飛び出し、千冬の顔面を踏んづけていたヤツの顔面に拳を入れてやった。

俺もそれに続いて 、そいつらを殴ると、千冬が俺の腕を掴み、必死に止めようとしてきていた。

「やめ、てくださ、。お客様 ッッ 、!

どうぶ、つたちがっ、!!!

お願いです 、、やめてください 、、すみません、、、すみません 」

「千冬、落ち着け、少し待っててくれ、」

「おきゃ、くさま、、

出てってください!!!」

千冬が、そう怒鳴ると動物たちも一斉に鳴き始めた。

「ああぁ!!くそ!!うるせぇな!!」

そういいあいつらは逃げていった。千冬はふらふらと動物たちの方に向かって、「ごめんな、ごめんな、」と泣けながら彼らに寄り添った。

「ごめん、こんな、店長で、ごめんな、」

そう言うとその近くにいた犬がガラス越しで舐めきた。その姿を見た千冬は更に苦しくなって泣き出し、ガラス越しに手を置いた。

「ありがと、ありがとな、?嬉しい、もう大丈夫、ありがとう。絶対、いい人、見つけるように頑張るね、優しいね、」

犬は千冬が微笑んだのを見届けた後、ゆっくりとガラスの方に体をピッタリ近づけ、寝転んだ。

「千冬、、俺らのこと忘れちゃったの、?」

武道は恐る恐る声に出した。

「本当は、、これで終わりにしようと思ってた、

あんたらと会うのも、全部、、だから、嘘ついたけど、、こんなに苦しくなるなんて思わなかったや、」

そういい千冬は無理やり口角を上げ、微笑んだ。

俺は咄嗟に千冬に抱きしめ、「何言ってんだよ、ばかふゆ、!!んなの、無理に決まってんじゃんかよ!!

1人で抱え込もうとすんなよ、俺も一緒だよ!!忘れたのかよ!?一緒に背負わせてくれよ!!!」

「…… 家が、燃えたんです、薬も、携帯も、全部、置いてっちゃって、近所の高橋さんが助けてくれたんです、もう迷惑かけたくなくて、一人暮らし始めたけど、薬がなくて何一つ進まなくて、どうしようもなくて自傷行為を続けたら、俺を見て動物たちも怯えちゃって、、ほんと、、ゴミみたい、」

俺はそんな千冬の頬をつかみキスをした。

千冬は目を見開いて、何が起きたか分からない様子、

「んっ、!?」

放っておけなかったんだ。だから安心させるために、キスをした。千冬の目からは涙が止まって、頬を赤らめた。

口をそっと離すと「どういうつもりですか、」と俺にきょとんとした顔でこちらを見た。

「そのまんまの意味。」

そう言うと千冬は「なにそれ、」と呟き、

俺の肩を引き寄せ、俺の頬にキスをした。

「でも、ありがとうございます、」

彼は微笑んだ。その笑顔は、今までに見た事がない、安心するような笑顔だった。いや、そんなことない。この笑顔、見たことがあるような、、嗚呼、そうか。

この笑顔って、初めて千冬と会った時の笑顔だ。

隣で見ていた武道は俺ら2人よりも顔を赤らめて、「え!?てことは!?わぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

誰よりもパニクっていた。「なんでお前がパニくんだよ。」

「いやいやいやいや!!!逆になんでそんな冷静なんですか一虎くん!!」

「千冬、帰ろうぜ、?俺らの家に、」

「え、、もう、、」

「一人暮らししてるとこあんだろ?

一緒に暮らしてもいいか?」

「でも、、迷惑、」

「思わない。どんな千冬でも受け止めるからって俺言ったじゃん。」

そう言うと千冬は幸せそうに笑った。



「ただいま。」

「わぉ、めっちゃ、散らかってんじゃん笑

一緒に、片付けようか。」

「はいっ、」





『 お薬飲んで寝よう 。 』

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コメント

9

ユーザー

やばいコメントするの超久々かも(;_;)私がペットショップの動物になります(??)

ユーザー

一虎はやっぱちふゆんの事好きなのかニヤニヤ そして動物達は優しいなぁ

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