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今日もまたいつも通り学校に”彼”が来ていた。

よかった、朝登校中に事故らなかったみたい。ということはやっぱり放課後の屋上、かな。

私は彼の姿を見つけると安心して教室に戻った。

“彼”とは同じ中学だった私の好きな人。今はなんと高校も一緒でクラスは隣。家からけっこう離れてる高校だし、まさか受験校が一緒だとは思わなかったけど素直に嬉しい。まぁ彼はスポーツ推薦で私は一般入試だけど。

その彼とは中学2年の時クラスが一緒だった。といっても対して仲が良かったわけではなくて。

ただお互いの部活が外同士だったから部活の時に見ていたりした。それ以外の接点などない。

ただ彼の夢中にボールを追いかけてる姿がかっこよくていつの間にか惚れていた。あんなに好きなことに夢中になれるのが心底羨ましかった。

私は部活には所属していたけれど、その部活が好きだと聞かれればそうではない。ただ友達に誘われたからやっている、試合の助っ人として出て欲しいと頼まれたから、とかそこに自分の意思はなかった。だからだろうか。好きなことに夢中になれる彼がすごく輝いて見えた。

きっとごく平凡な私よりも必要とされる人間。実際スポーツ推薦でこの強豪校に入学してるわけだし、色んな人から必要とされているんだろうな。ほんとに羨ましいや。私も誰かから頼りにされることはよくある。けど彼は自分の好きなもので活躍出来ている。それが私との違い。私には好きなものとかそんな物はなくて。ただ周りより少しだけ成績が良かったり、運動が出来たりするだけであって、彼みたいに何か一つ特別上手なものはない。だから彼は私の憧れでもある。


でもそうだな。これは彼を好きだという根拠にはならない。きっと私が彼を好きになったのはあの時。誰にも知られないような皆がまだ寝ている早朝。自主練している彼の姿を見たから。

薄暗い早朝の時間。辺りはまだ霧に包まれていて、ボールを蹴る音だけが響く。

こんな時間に誰だろう。

犬の散歩中だった私は響くボールの音が気になってその音がする公園まで見に行った。

そこにいたのが彼だった。まだ早い早朝の時間だというのに、すでに何十分も練習していたんだろう。服には汗がしみていて彼も息切れしている。

すごいな。純粋にそう思った。

クラスが一緒なだけだけど、彼のことはよく知っている。サッカーがすごく上手いと評判だったから。まぁ中学生の女の子なんてサッカーとかスポーツしてる男の子がかっこよく見えるし話題にもなる。そんな彼の皆が知れない所を知れて少し嬉しかった。

こんなことで惚れるなんて簡単な女かもしれない。

けど努力は誰にでも出来るものじゃない。

私がそうだから。私だって頑張りたいと思うのに努力が出来ない。これは言い訳に過ぎないけど。だからこそ好きなことにまっすぐで、それでいて努力も欠かさず、人を見下すことも無い彼がすごくすごいかっこいい。だから好きなんだ。

告白とかそんなものするつもりはないし今は遠くから彼を見るだけで十分だ。

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