コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
注意⚠️流血表現あります 。
私の自己解釈が含まれます。
登場人物はChance、C00lkidd、Elliotです。
それでは、お楽しみください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どれくらい時間が経っただろうか。
サバイバーは俺を含め残り3人。
時計を確認すると、時間がさほど経っていなかった。
俺の周りは静かだった。
人っ子一人見当たらず、暇を持て余した。
チリン、チリンと数回コインを投げる。
裏、裏、表。
まあこんなもんか。
俺はそのまま残っているジェネレーターを直しに向かった。
歩いていると、C00lkiddの音が聞こえてきた。
近くにいる。
物陰に隠れつつ偵察すると、Elliotが追いかけられていた。
ありゃあ大変だ。回復枠が死んだらたまったもんじゃねえ。
俺は銃を撃つ支度をした。
ポイントは溜まっている。
C00lkiddはこちらに気づいていない。
一呼吸起き、照準を合わせる。
引き金を引く。
カチリ。
と音がしただけで、弾は出なかった。
不発かよ。と思った次の瞬間_
バン!と派手な音を立てて爆発した。
袖は焦げ、左腕は爛れ、ジリジリと熱を帯びている。
血が滲み出ている感覚はするが、手に這う生ぬるさは全く感じない。
よく見ると指の一部が欠けているようにも見えた。
熱いしクソ痛え。今日はツイてない。
C00lkiddは俺を嘲笑うかのように見つめている。こっちを見るな。
Elliotはその隙にラッシュアワーを使って逃げたようだ。
俺も逃げるしかない。
何とか逃げ切り、少し経った後にElliotからピザとメディキットを貰った。
一度床に落ちたものを拾うのは少し気が引けるが、さっきのでHPがかなり減っていたため助かった。
その後、俺はいつもの様にコインを投げる。
裏、裏、裏。
本当にツイていないな。
ジェネレーターは全て直っているようだから、やることもなくなった。
時間を見ると、もの数分でラウンドが終わる様子だった。
C00lkiddにちょっかいをかけに行くか?
そんな考えがよぎったが、さっきのことを思い出しやめることにした。
弱体化も溜まっている。自慢の帽子を直すことも今はできねえ。
……足音がする。サバイバーか?
違う、pizza delivery だ。
俺は慌てて立ち、その場を立ち去った。
しかし不運なことに、逃げた先には
C00lkidが居た。
幸い距離は離れていて、まだこちらに気がついていない。
コインを投げてポイントを貯めるか?
いや、今まで弱体化は何回ついた?
不意に、C00lkiddと目が合った。
やばい。
俺はコインを投げる。
一回目、裏。
大丈夫、まだチャンスはある。
二回目、裏。
C00lkiddがオーバーライドの準備をしている。
落ち着くんだ。俺は可能性に賭ける。
自分を落ち着かせて、コインを投げる。
チリン、と軽快な音を立て、
コインがひらりと宙に舞い、手に収まる。
表だ。
俺はまだ少し痛む左手で銃を握り、C00lkiddに照準を合わせる。
C00lkidが突進してくるのとほぼ同時に、俺は引き金を引いた。
バン、と音を立て、弾丸は真っ直ぐC00lkiddの元へ飛んだ。
C00lkiddの動きが止まる。
どうやら俺の方が早かったらしい。
その数秒後、ラウンドが終了した。
幸い、他の3人は生き延びていたようだ。
俺は休憩時間、今日の出来事を思い出し少しニヤけるのだった。