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佐島「あーうるせぇなぁ、静かにしてくれよ、、」

佐島はあるアパートに住んでいる一人暮らしの男性だ。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

住んでいる階は、3階建ての最上階だ。引っ越した際は過保護に接してくる母から開放されると一人暮らしに楽しみと喜びを感じていた。

しかし、佐島が家具や荷物を揃えて数ヶ月が経ったあと、下の2階の部屋にある人が引っ越してきた。

佐島は引っ越してきた人が気になり、家の中で待っていた。なぜ佐島は家で待っていたかというと、自分が引っ越してきたときに近所や下の階などの人に挨拶としてお土産を渡していたからだ。

ピーンポーン

佐島の考えは的中した。そして、玄関先に進み扉を開けた。

佐島「はい、なんでしょうか」

◯◯「あの、下の階に引っ越してきたヒイラギです」

ヒイラギ「あ、これ宜しければ、、」

佐島「あ、丁寧に、、ありがとうございます」

佐島「あの、ヒイラギってどう書くんですか?」

ヒイラギ「こう書きます」

ヒイラギは佐島に聞かれたことに対して手に書いてみせた。

佐島「あっヒイラギって柊って書くんですね」

佐島「すいません、どうでもいいような話を聞いてしまって」

柊「全然大丈夫ですよ、では」

佐島「あ、はい」

ガチャ

佐島「若かったなー、俺も若い頃はあんぐらいだったな」

佐島は柊の優しさ、丁寧さを感じ凄いなと感じながら彼の若さに羨ましさを感じていた。

佐島「はぁ、なんか落ち着いた感じの奴で良かったー」

なんて思いながら、いつもどうりテレビ三昧の生活に戻った。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして今に至る。なぜ佐島が苛ついているかというと、外で雷雨が起きているからだ。しかも、とてつもない爆音だ。

『え、それだけ?』と、思うかもしれない。けれど佐島は耳を両手でしっかり塞いでも頭に入ってくるのだ。更に夜中なので、眠ろうとしても眠れず、佐島はただ布団に入り朝を迎えた。

佐島「何だったんだよ…一睡もできなかった」

佐島は自分の姿を鏡越しに見て顔色の悪さに更に苛ついた。

佐島「ただの自然の力のせいで‥こんな酷いクマができるなんて…ッ!!」

佐島は自然の力に苛つきと悲しみを感じていた。そんな事を思っているとさらに最悪なことに気がついた。

佐島「ぁ、、洗濯物、、干しっぱなしだ」

佐島は重い足取りでベランダに出た。しかし、佐島は目の前の景色を見て驚いた。

昨夜、激しい雷雨があったのにもかかわらず、洗濯物は濡れていない。さらに、止めてある自身の車も、ましてや、近所の家の洗濯物も濡れていなかった。

佐島「…夢?、、いやいや、なわけない」

佐島「一睡も寝てないからクマができているんだろう‥ 」

佐島は訳が分からないままベランダから洗濯物を取り出し中に戻った。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

数日後、佐島がこの夜のことを記憶から無くなりそうなくらいのときだった。

今日も佐島は部屋に引きこもり、テレビ三昧の生活を送っていた。

佐島「ん?速報?」

佐島が見たのは、最新のニュース速報だった。

『速報です。昨夜未明、ーー〜ーー〜で死体が発見されました。』

佐島「え、ここ?」

『警察の捜査で分かった情報では、☓月☓日死亡推定時刻◯時◯分だそうです。』

佐島「…!あの夜か、」

佐島が驚き固まっていると、もう一つの速報がされた。

『速報です!犯人が捕まりました!名前は、ーー〜ーー〜に住む柊 大和さん。23歳。男性です。』

と、流れ、さらに犯人の写真も出された。

佐島は体が凍り、震えた。この前、挨拶しに来た彼だったからだ。

あんな、優しそうな奴が殺人を犯すなんて。――

その後、佐島は彼のことについて、あの日のことについて事情聴取され、自分が分かることすべてを話した。

佐島は警察が去る際、ちらりと警察達の話を聞いた。

―警察1「柊も言っていたな。」

警察2「あんな殺り方、どこで調べたんでしょうね」

警察1「まあ、計画的犯行だったからな〜」

警察2「ですね~部屋で雷雨の音を爆音で流して、被害者の叫び声などをすべて防ぐって」

警察1「どっかの刑事ドラマみたいだな笑」

―佐島は2人の話を聞き、さらに体の震えが止まらなくなった。



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