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画面の向こうの君へ

9 - 第9話 好きなのに

2025年10月04日

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スマホの画面に、のあの返信が光った。『ちょっとだけ時間ほしい…』


その一文を見た瞬間、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。

「時間…って、どういう意味なんだろう」

頭の中でぐるぐると考えるけど、答えは出ない。


指先で画面を何度も撫でながら、ゆうくんは小さく呟く。

「のあ…俺、どうしたらいいんだろう」


今まで、ただひたすら好きでいれば良かったのに。

今は好きだけじゃどうにもならないことが、痛いほどわかる。

のあの心の重さに、どうしても触れたくて、でも届かなくて、指先だけが虚しく動く。


夜の静けさの中で、独り言が続く。

「俺、のあを苦しめたくないのに…」

何度も頭の中で言い聞かせても、胸の奥はざわついたまま。


画面の向こうで笑っているのあを想像する。

でも現実では、のあは遠くて、手を伸ばしても届かない。

それが辛くて、たまらなくて、涙がこぼれる。


『ごめん、ゆうくん…』

その声も、画面にはない。

でも心の中で、のあがそう言った気がして、余計に切なくなる。


ゆうくんはスマホを握りしめたまま、静かに夜空を見上げる。

遠くにいても、のあを守りたい。

届かなくても、想いだけは、ずっと抱えていたい──。

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