テラーノベル
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👻🔪side
久しぶりに星導と出かけた、記憶探しとは言っているが俺の自己満デートだ
案の定、特に記憶を取り戻すこともなく1日が終わった
どうしたものか、これ以上星導の記憶に関する情報は……[にゃあ]
「オトモ…?」
そうだ、オトモ、オトモだ!
星導の記憶がなくなったのと同時にあいつも見なくなった、絶対何か関係してる
と言ったってオトモの居場所なんてわからんし…
[にゃあ、にゃ、]
「お前星導のオトモしらんか〜?」
冗談半分、藁にも縋る思いで肩に乗っているオトモへ言葉を投げかける
[にゃ、にゃあ!!!]
「うわっ、声デカ、どうした?」
[にゃ、にゃ、にゃあにゃあ!]
「も、もしかしてほんとに知ってる?」
[にゃ〜!]
こいつ、ほんとに知ってるっぽい
急に窓から外へ出ていってしまった
「ちょ、まてよ!!」
俺も負けじと追いかけるため変身して窓から飛び降りる
(何処行った…?)
外はすでに真っ暗、だがそんなの白狼の俺に関係はない
[にゃ、]
「いたっ!」
幸いにも待って居てくれたようだ、全速力で飛ぶオトモに見失わないようについて行く
(なんでこいつが星導のオトモの居場所を知っているんだ?)
余計な考察が頭の中を周回する、いまはそんな場合じゃないか
[にゃあ]
「ここか?」
着いたのは最近できたヒーロー協会が運営している総合研究室
「なんでヒーロー協会が?」
最近きな臭いと噂ばかりではあるが聞いていた故嫌な想像が次々と浮かんでくる
(と、取り敢えず入ってみるか?)
入り口と思われる扉の前に立つ、ピーっとシステム音が鳴り響く
[ヒーロー協会Dytica所属ヒーロー「小柳ロウ」を検出、入室を許可]
「うお、バレてら」
許可されたことだし好きに物色していいだろ
「で、星導のオトモはどこいんの?」
[にゃあ、にゃ]
オトモの案内とともに先が見えないほど長い廊下を進む
[にゃあ]
(ここか、)
部屋番号No.400の扉、ここだけ明らかに扉が分厚い
「これ、入れるのか?」
ドアノブに手を掛ける
[ヒーロー「小柳ロウ」の指紋を検出、入室を許可]
「またかよ、気味わりぃ」
勝手に登録されている指紋、さっきの入り口だってそうだ嫌な予感がもんもんと香る
システム音とアナウンスが耳に刺さる、それとともに扉がズズズと重低音を鳴らしてゆっくりと開く
扉の向こう、一番に見えたのは緑色の液体で満たされたガラス水槽に入って無数のコードに繋がれた星導のオトモ
「うわっ!?」
「なんで、おまえ、」
[にゃ、]
危害が及ぶかの判断ができない以上すぐに救出することはできない
入室を許可されているならこれをみていることも問題はないはずなのに、何故か絶対に見てはいけないものを観てしまった気分だ
頭にこびりつく違和感、…研究員、?
ここは研究所なはずなのに研究員どころか人の気配すらない
?[おや、小柳さんじゃないですか]
「!?」
急に後ろから声をかけられる、こいつ全く気配がなかった
「だ、誰だ!」
[あぁ、そこまで警戒しないでください]
[只の研究員ですよ、]
白衣に身を包み笑顔を浮かべる研究員、その笑顔はどこか不気味で張り付けただけの様だ
「これは、どう言うこと、だ、」
[これですか?笑]
[我々研究員と言うのは未知のものがあるなら研究せざるを得ない生き物なのですよ]
[その未知生命は宇宙そのもの、我々に危害を及ぼします]
「だからって!!!」
[うるさいですよ、どうせ同じヒーローである星導ショウのことを思っての行動なんでしょうけど、]
[無駄です、この未知生命は渡しませんから]
「星導の記憶喪失はお前の意図的な行動か!!」
[あはは、そうですよ!想像より気づくのが遅かったですね〜]
だめだ、こいつ、ヒーローのことをモルモットとしか思っていない
「っくそ、抜刀!!!!」
話が通じないのならこちらも話す必要はない
[ッチ、システム起動]
ビーーーーーー
[ヒーローの暴走を確認、処分いたします]
[変身解除を命令]
不気味な警報がなったあと、気付いたら変身が解けていた
「はッッッ」
[無駄ですよ、もうお前に為す術はありません]
ドゴッ
「かはッ!?うぁ……、」
急に腹を蹴られて壁に思いっきり背中を打ち付けられる、いたい、いたい
[ははっなっさけないヒーローですね]
「お前、ゲホッゴホッ、本部の人間じゃないのか…?」
[あ〜…私が人間に見えますか?笑]
「は?ケホッ」
[私はKOZAKA-Cですヨ]
[ココもヒーロー協会運営ニ偽装シたKOZAKA-Cノ施設デス]
ちょっとずつ片言になっていく言葉遣い、異形へ変化する身体。目に焼き付く忌々しき姿
(俺はまんまと罠にハマったってわけだ、しくじったな)
[にゃあ、]
オトモ…お前は悪くない、俺にもっと力があればッ…
[もう諦めタラどうデスか?]
ドゴッバゴッ
「ゔッ…はぁ゙ッ……」
やばい…意識が…………………
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