あめです!
今回あぎ゜様の小説コンに出す作品を作りました!!
タイトル「壊れた美しさの中で」
⚠・Rなし
・死表現あり
青桃
初めての恋人が交通事故で死んだ。
しかも彼の誕生日の日に。
遠恋だったから誕生日の前の日にプレゼントを宅急便で送った。
次の日。
まろの誕生日。
10時くらいにLINEを送った
桃)まろ〜!プレゼント届いた??
5時間たっても既読すらつかない。
いつもなら、どんなに忙しくても既読は絶対つけてくれる。
おかしい。
桃)まろ…?体調悪い…?
桃)俺、なんかしたかな…
スマホを消してベットにダイブして涙をこらえる。
ピロンッ
桃)…ん、?
まろからだ
桃)まろッ!✨✨
青兄)すみません、ないこ…さんですか?
桃)へ…ぁそうですけど…
青兄)いふの話では貴方が恋人って聞いてたんですけど…
桃)ぁ、そうです
桃)まろ、なんかあったんですか?
青兄)…あの、いふは…交通事故で…
その先の話は予想出来た。
交通事故出なくなったんだろう。
青兄)交通事故で死んだ、んです…
桃)あぇ…そ、ですか
桃)ごめんなさい。ありがとうございます
青兄)こちらこそ、いきなりごめんなさい。
青兄)それでは…失礼します。
その後、お兄さんのLINEを教えて貰って葬式の日を教えてもらった。
誕生日の4日後。
親の反対を押し切って東京に来た。
会場に入った。
多くの人が泣いていた。
でも、不思議に涙が出なかった。
まろの両親に顔が見たいと言った。
だが、まろの親は見せるのをしぶっていた。
顔の原型も留めてないくらい酷いらしい。
それでも、見たかった。
まろの両親に懇願して見せてもらうことにした。
きれい。
目が少しぐちゃぐちゃになっていた。
血は綺麗に拭き取られていたけど、
赤黒い肉片の色が美しかった。
生きてるまろの顔もほんとに、誰よりも美しくてかっこよかった。
けど、亡くなるまでずっと美しいなんて。
そんなことを考えてると、まろのお兄さんが俺の方を優しく叩いた。
手紙とともにひとつの箱を持っていた。
青兄)これ、いふの部屋にあったんだ。
桃)へ…
青兄)手紙の中身も箱の中身も誰も見てない。
青兄)ないこさんが、家に帰ってひとりで確認して。
そう言って俺に箱と手紙を入れた袋を差し出した。
それを受け取って急いで家に帰った。
箱の中身を見てみる。
中にはきれいな小さいピンクのダイヤモンドが。
左の薬指に着けてみる。
手紙を開けてみる。
ないこへ
今日で付き合って4年やな
早いね笑
いっぱいデートして、いっぱい喧嘩もしたね
俺は、どんなないこの顔も好きやけど、
でも、笑ってるないこの顔が1番好きだよ
だから、ないこはいつも笑ってて欲しい
これからたくさん辛いことあるやろうけど
また、一緒に笑えるように一緒に解決していこ
ないこが笑えるように俺も努力する!
ほんとに愛してるじゃ抑えきれんくらい愛してる
これからも一生一緒にいてください
いふより
手紙を読み終わった途端、まろとの思い出がフラッシュバックしてくる。
俺が初めて好きって言ってまろが照れたこと
俺のお菓子勝手に食べて初めて喧嘩したこと
初夜で俺に気使って優しくしてくれたこと
俺が浮気したと思い込んで泣いてたこと
もう、まろとデートできない
まろの顔も声も聞けない
まろとえっちなこともできない
まろからのおやすみとおはようの通話もできない
まろとすごしてた日々当たり前が当たり前じゃなくなる日。
何を生きがいに生きればいいのか分からない。
まろの変わりは誰もいない。
END
コメント
9件
題名から 、好きなんだけど😭😭 変わりは居ない っていいね🥲︎💕 手紙の内容で目がうるって来た..🥹🥹最高すぎる😭👏✨ お葬式の時涙が出なかったのは 、まだ現実を受け止められなかった..的な感じかな🥹 本当に文字の選び方センス良すぎる.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ
(* -人-)....