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今、この部屋で2人きり。


逃げる手段は、こいつの力に勝つか、誰かが尋ねてくれることのみ。


俺は今、親友に押し倒されている。



「なぁ、今日🦖の家行きたい」


「いいけど何するの?」


いつもの学校の帰り道、普段と変わらず、親友の家でゲームがやりたくて、家に行きたい。そう言った。


親友の🦖は、いつもと変わらない笑顔で承諾してくれた。



〜🦖宅〜

少し暗くなるまで一緒にゲームを楽しんでいた…はずだった。


「⚡️って好きな人とかいるの?」


いつから恋バナになったのか分からないが、特にいない。とだけ答えた。


一瞬🦖の顔がほっとしたような表情になった気がするが、気のせいだろうか。


「俺、付き合っても色気無さすぎてムリって振られるから、恋愛は遠分いいかn…。」


言い終わる前に、🦖が隣に座り、俺の顔をじっと見つめてきた。


驚いて固まっていると、🦖が話し始める。


「⚡️に魅力ないとか言ったやつ誰?そいつなんも分かってないね。」


魅力じゃなくて、色気では?と思ったが、その言葉は飲み込んだ。


「俺なら絶対、そんな思いさせないのに」


呑気な俺は、ただ、「親友思いの良い奴」としか思ってなかった。


だから、引き金を引いたのかもしれない。


『俺のこと好きになるやつとかいないし。』






今俺は、親友に押し倒されている。


「嫌なら全力で逃げて」


そう言われたものの、怒ってるような、泣きそうな顔をしている親友を置いていくことなんかできなくて….


好きだなんて言われなくたって、言葉で表さなくたって、もう答えは決まってる。


今度は、俺が受け取る番だ。


「いいよ。おいで」

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