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🐰side
屋上の扉の前にはカイリュウが立っていた。後ろを向いていて、どんな顔をしているかは分からない。
なんでここにおるん?さっきの話聞いてた?なんて考えを巡らせていると突然カイリュウが走り出した。
「、はっ?どういうことやねん、、!」
一瞬訳が分からず立ち尽くしていたが、気づいた時にはカイリュウの背中を追いかけていた。
ーー校内は人が多くてうまく走れないが、必死に人混みをかき分け、裏庭まできてようやくカイリュウに追いつくことができた。
2人とも息を切らしながら無言の時間が続く。
「はあっ、はっ、なんで逃げんねん、、!」
手を掴んで声をかけてもカイリュウは頑なにこちらを見ようとしない。
なんやねんこいつと思い、無理矢理手を引っ張って振り向かす。
「、、、は?」
振り返ったカイリュウの顔は真っ赤で少し目も潤んでいる。
今まで見たことのないその表情に思わず呆然としていると慌てて顔を隠して話し始める。
「、、っお前こそなんやねん!追いかけてくんなやっ!」
「カイリュウが逃げるからやろ!」
「別に逃げてへんわ!、、ちょっと用事思い出しただけや!」
「嘘つけや!、、さっきの会話、聞いとったんやろ?」
そう言うと気まずそうに顔を逸らすカイリュウ。
「、、、なあ。なんて思ったん?」
そう聞くとギュッと口を結んで下を向く。再び無言の時間が続き、どんな表情をしているか気になって顔を覗き込んだ。
「、、〜っねん。」
小さな声で何かを呟くカイリュウ。聞き取れなくてなんて?と聞くと顔を上げて話し始めた。
「、、っだからお前なんやねん!!せ、せっかく女子に告白してもらったのに!さっきのっ、、す、好きな人おるとか!」
そう話すカイリュウの顔はまだ赤い。
「別にええやろ事実なんやし。
、、、なあ。嫉妬したん?もしかして」
恐る恐る聞くと何も言わず唇を震わせるカイリュウ。
そんな姿に思わず期待してしまう。
「カイリュウ?こっち見てや。
俺が告られてるとこ見てなんて思ったん?ちょっとでも嫌やって思ったん?」
ジリジリと後ろに下がるカイリュウを逃げられないように壁際まで追いつめて顔を覗き込みながら話す。
「そんなんっ、思って、へん、、」
そう話すカイリュウの声は弱々しい。
「、、嘘つきやな?カイリュウ。なあ、俺期待してまうよ?そんな可愛い顔せんといてや。」
「っ、可愛い顔ってなんやねん、!してへんわ!」
「しとるよ。もしかして俺のこと気になってきたん?ならめちゃくちゃ嬉しいんやけど。」
「〜〜っ!うっ、さいねんお前!後輩のくせに!」
「カイリュウ可愛いな?、、さっきの言葉マジやから。俺ずっとカイリュウこと考えてる。
、、文化祭の後、屋上きてな。絶対やぞ。」
そう念を押すとカイリュウは何も言わずにこちらをじっと見つめる。
その瞳に吸い込まれ、カイリュウの唇に自分の唇を近づける。
「、、、っ、あかん。またずるいやん俺。返事聞く前なのに。」
唇同士が触れ合いそうになった瞬間慌てて自分を制し、またなと言ってカイリュウの手を離しクルッと振り返る。
心臓が鳴り止まないまま教室へと戻ったーー。
コメント
1件
うわー、この屋上からの追いかけっこ、めっちゃドキドキしました!カイリュウが逃げる理由が「好きな人おるとか!」って…完全に嫉妬やん(笑)。でも顔真っ赤で目潤ませてる姿、想像しただけで可愛すぎる。壁際に追い詰めて「そんな可愛い顔せんといてや」ってセリフ、痺れました。キス寸前で自分を制するところも「おいおい!」ってツッコミたくなるけど、その葛藤がむしろリアルでいい。文化祭の屋上、どうなるんやろ…次が気になりすぎます!