テラーノベル
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何話か他カプのお話になります🙇♀️
🍓side
文化祭が近づき、校内全体がソワソワとした雰囲気を纏っている。
俺のクラスは喫茶店風の出し物みたいで教室の飾り付けや小道具の準備にみんな忙しそうにしている。
エイキとは同じクラスなので2人で絵を描くのを手伝おうとしたらなぜかクラスの皆に止められて一緒に買い出しにきた。
「なんか全力で止められたな?」
「ね、こんな暑いのに外出たくないよ。」
絵描きたかったねなんて2人で話しながら校門へ向かう。
途中で聞き覚えのある笑い声が聞こえ、視線を向けるとそこにはハヤトと話すリュウキがいた。
「あ、リュウキ、、。」
2人で絵の具で落書きし合って楽しそうにしている。
その姿になんだか少しイラッとしてこっち見ろなんて思いながら視線を向け続ける。
「、、たっくんも分かりやすいな?笑」
エイキに肩をポンと叩かれてハッとして視線を逸らす。
「、、、なにが」
「いやリュウキのこと大好きやな〜って笑」
「別に。ただ声おっきいなーって思って見てただけだし。」
思わずムキになって言い返すとハイハイといなされ、違うからね?なんて言い訳しながらそのまま2人で店へ向かった。
ーーーーー
「結構買ったしこんくらいでいいよなたっくん?」
「そうだね、てか疲れた。」
「確かに。どっかで休憩せん?あ、カフェあるやん行こ。」
休憩と称して2人でサボりにカフェへ入る。平日の夕方だから店内には人が少なくて閑散としてる。
今年はカイリュウとクラスが離れてしまったので一緒にやりたかったななんて2人で雑談を交わしながら時間を潰す。
「、、、てかさ、本当のところリュウキのことどう思ってるん?」
いきなりのエイキからの質問に思わず飲み物を吹き出しそうになる。
「ごほっ、!な、なに急に。」
「だから分かりやすいって笑 俺から見たらもう本人にバレそうなくらい好きって顔に書いてあるけど」
もう完全にバレてるじゃんと思い素直にリュウキへの想いを白状した。
「、、あんな年下に振り回されるの、馬鹿だと思う?」
「思わんよ?好きになるのに年下とか関係ないやろ。気持ち分かるし。
てか、たっくんていつからリュウキのこと好きなん?」
「、、、引かない?」
「内容による笑」
「中学の時から、、、好き。」
驚いたエイキにやっぱり引いてるやんとツッコミを入れながら、もう全部言っちゃえと思い、リュウキとの出会いを話し出したーー。
ーーーーーー
リュウキを初めて見たのはダンスの大会。俺はずっと東京でダンスをやっていたけど、知り合いの縁があってたまたまこっちの大会に出場する機会があった。
普段と違い、慣れない場所に少し緊張しながらも会うことのない同世代たちのダンスを見れることに期待感を持って参加していた。
同年代のチームが多いとは言えもちろん見知らぬ顔ばかりだった。今思うとセイトやランも出ていたのかもしれない。
本番前、フリを1人で確認しているとやたら声の大きい笑い声が耳に入った。
集中したいのになんて少し苛立ちながらその声の元を探すと同い年くらいの男子何人かが輪になって話していた。
そこの中心にいたのがリュウキだった。
ーーー見た瞬間、心臓が跳ね上がるのが自分でも分かった。
まだあどけなさが残りながらもその端正な顔立ちに思わず目を引かれた。顔の綺麗さとは裏腹に大きく笑うその姿からなぜか目が離せなかった。
誰、あの子。
気になってそのグループの会話に耳を澄ませる。
「〜〜じゃん!リュウキアホやな本当に笑」
「誰がアホじゃこら!」
会場内はザワザワしていたはずなのにリュウキと呼ばれるその子の声だけが鮮明に聞こえた。
ーーリュウキ。って名前なんだ、、
忘れないようにしっかりと記憶して、本番の時間が近づいたので慌ててチームの元へ向かった。
自分たちのチームが終わるとすぐにリュウキを探した。今思うとストーカーかよって感じだけどあの時はなぜかこの縁を終わらせちゃいけないと思って必死だった。
探している時にちょうどリュウキたちのチームの曲が始まろうとしていて、迷わず人をかき分けながら目を凝らした。
曲が始まるとさっきの表情とは打って変わって大人びた色気のある表情にまた心臓が強く鳴った。力強さとしなやかさのある踊り方は頭から離れないほど俺の頭に衝撃を残した。
出番が終わったらすぐに後を追いかけた。声をかけようとした瞬間、リュウキの友だちであろう数人に行く手を阻まれてしまった。
伸ばした行きどころのない手に気恥ずかしさを感じ、誤魔化しながら近くでまた会話に耳を凝らした。
「リュウキ〜!めっちゃ良かったな〜!これ俺らまじで優勝あるんじゃね?」
「おう!めちゃくちゃ楽しかったわ!」
「リュウキと高校でもダンス一緒にやりたいな〜お前どこ校いくん?」
「んーまだ2年やしあんま考えてないけどやっぱ◯◯高校かな!俺の頭的にいけるのそこくらいやけん、あとダンス部が楽しそう!」
◯◯高校、、ってこっちの高校だよな。そりゃそうだよな。
ほんの少し、東京で出会えるかもなんて奇跡を願ったが叶うわけもなく落胆した。
結局声もかけられず、その日はそのまま東京へと戻った。
帰りの飛行機で窓を眺めながらリュウキのことを思い出す。
綺麗な黒髪をなびかせながら踊る姿や吸い込まれそうなほど大きな瞳が頭から離れない。
ーーーその時から 自分の気持ちに全く迷いはなかったと思う。
そこから行くはずだった高校を蹴って、親に行きたい高校があると頼み込んでこっちに来た。
自分でも分かってる。馬鹿なことしてるって。話したこともない年下の男。ましてやまた会えるかなんて保証がないのに何をこんなに必死になっているんだって。
でも、人生で初めて馬鹿になれるほどリュウキとの出会いがただの出会いじゃない気がした。
ーーーーそれから一年と少し、2年になり今日は新入生たちが入学する日。
初々しさが感じられる新入生たちが次々に学校へと足を踏み入れていた。その光景を教室から目を凝らしてじっと見つめる。
ーーー来い。
リュウキがもしこの学校に入学したら、自分の選択は間違いじゃなかったと、あの出会いは運命だったとそう思える。
早まる心臓を抑えながら校門を見つめ続ける。
「、、、見つけた」
ーーーいた。あの時より少し背が伸びて顔立ちも大人っぽくなっているが確かにリュウキだ。
「ふふっ、俺すげーじゃん。」
自分との賭けに勝った気がして思わず笑みがこぼれる。
次こそ、見ているだけじゃ終わらせない。
そう胸に誓って、急いで教室を抜け出した。
「、、ねえ。君、新入生?ダンス部興味ない?」
この出会いを運命だと信じたいーー。
ーーーーーー
いいねやフォローありがとうございます!凄く嬉しいです!とても書くことへのモチベーションに繋がり助かります🙇♀️
長々と書いてしまっていますがもう少しで完結させたいとは思っていますので拙い文章にあと少しお付き合いください🙇♀️
コメント
1件
わあああ第28話…!たっくんside、めっちゃ良かったよ…😭💕 リュウキとの出会いがダンス大会だったなんて知らなくて、しかも一目惚れで高校まで追いかけてきたって、その一途さが尊すぎる…!!「見つけた」ってシーン、鳥肌立ったよ…運命感じちゃうよね…🥺💞 エイキに気持ちバレバレなのもほっこりするし、続きが気になりすぎるよ〜!!あめさん、素敵な話をありがとう…!✨