テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ある曲を聞いて書きたくなりました☺️
分かる人いたら嬉しいです🫶🏻💕︎︎
本作はフィクションであり、実在の人物・事件・団体とは一切関係ありません。キャラ崩壊や捏造設定が含まれます。登場人物のイメージを大切にしたい方は閲覧をお控えください。nmmnですのでご本人様・公式とは一切関係がありません。
CP要素薄いかもです。
上記をご理解いただける方のみ、どうぞ。
・rd ▶︎ 先生 gt ▶︎ 生徒
・rd ▶︎「 」 gt ▶︎『 』
俺は今まで真面目に生きてきた方だ。
授業は夜更かしした日以外寝ずに受けているし、たまにズル休みもするが学校にきちんと来ている。しかし真面目に生きすぎたのか、生まれてこの方恋などというモノの経験は無し。というか興味がなかったはずだった。
だが、17回を迎えた夏に世間一般で言う初恋というモノをした。
「はーい。」
「おまえら早く部活動行けー。」
相手はなんと担任の先生で、さらに女性ならまだしも男性。その成人男性特有の低い声に1番惹かれた。保体なので少し怠そうに授業を教えている姿、体を動かして汗を流している姿の両方を見れるから魅力的すぎる。
帰りの挨拶を終え、ぞろぞろと教室から人が出ていく。
生憎帰宅部なので部活に向かう必要はない。
『…はぁ…。』
帰らずに机に突っ伏して、溜息を漏らす。
初めましての恋だから頑張りたい気もするが、先生と生徒の関係値は絶対に変わらない。ましてや、こんなしがない男に振り向いてくれる可能性はゼロに等しい。
早く諦めてしまいたいのだが、担任という事もあって毎日窓際の席から教卓までの距離で聞き耳をたてていて、泥沼にハマるかのよう夢中に聞いて虜になっている自分がいるのだ。
そしてとった行動が、先生の声を録音する事。こっそり隠れて。
ちゃんとした録音機を買い、使用している。犯罪じみた事をしているのは承知の上で中々やめられない。
「ぐちつぼ、何してんのー?」
ビクッと肩が跳ねる。
教室には2人きり。ちゃっかり録音ボタンを押す。
『…いや、何にもっ…!』
バッと、勢いよく顔を上げて、しどろもどろになりながら咄嗟に言い訳をする。緊張しすぎて目も合わせられない。
「…ほんとにー??」
「もうすぐ下校時間だから、早く帰んなきゃだよ。」
顧問だから部活行ってくるね、と先生も教室を出ていった後、教室に烏の鳴き声が届く。ポチッと録音ボタンを切った。
心臓がドキドキしてうるさい。なぜなら欲しかった言葉が、ようやく録音できたからだ。部分的にだけれど。
鞄を持ち、教室を出る。やっぱり、この恋愛を終わらせるのは無理そう。心做しか足取りが軽かったのは気のせいだろうか。
家に帰り、すぐ自室に直行する。
愛用しているパソコンを即起動し、接続しているヘッドホンを装着する。
インターネットで今日録音した声を保存して、音声編集ソフトを開く。
要らない音を切って。繋げたい部分を貼ったら。
『…出来た…。』
題名【おれへの愛を囁く先生.mp3】
少しの罪悪感を持ちながらその音声ファイルをクリックした。
5,942
からあげ
369
「…すきだよ、ぐちつぼ。」
鼻にドロリとした違和感があり、手で拭いてみるとまさかの鼻血だった。
鼻血が出ているにも関わらず、なぜかファイルを再生する手が止まらない。
5秒程度の音声にも関わらず、10分も聞いていた。鼻から顎を伝った赤黒い液体は、机に小さな水溜まりを作っていた。
『やば…!?』
急いで机を拭いたが、少し染みている。
すぐに次の作業に取り掛かる。
パソコンとスマホをUSBケーブルで繋げてスマホを認識させ、ファイルを移動させる。これでいつでも聞くこと事ができてしまう。
妙な高揚感に襲われていると、母親に夜ご飯が出来たことを告げられたので、名残惜し気に部屋を出てリビングに行く。
お風呂にも入って急いで自室に戻ろうとすると今度は父親に、ずっとニタニタしてて顔すごいぞ、と言われてしまった。そんなに分かりやすかったのか。
両親におやすみ、とだけ伝えて自室に向かう。ドアを閉め、今度はスマホのイヤホンで聞く。相変わらずの低く良い声でまた笑ってしまう。
『宿題したら、寝よ…。』
音声を流したまま勉強をして後片付けをし、早めに就寝した。
いつも絶対に寝起きの気分は最悪なはず。
しかし不思議な事もあるようで、今日はとても気分が絶好調だった。
いつもより丁寧に洗顔し、制服に袖を通す。朝ごはんも早く食べてすぐ登校しようとしたせいか、両親に2日連続で気味悪がられてしまった。
靴をゆっくりと余裕を持って履き、家を出る。
『行ってきまーす。』
同じ通学路なのに違って見えてくるのはなぜだろうか。
今日から授業を真面目にしっかりと聞いて、ズル休みもしない事を決意する。
そしたらいつか、振り向いてくれるかな。
悶々と考えていると、学校着いていた。靴を履き替え、教室の扉を開いて席に座る。
だけど現実はそう甘くはない事に気づく。
真面目すぎると、先生と会話することがない。手がかからないから。
きっと、ほっといても大丈夫って思ってるんだろうな。
遠目で先生と話しているギャルを見つめる。明らかに一軍女子って感じだ。
『…なんで先生を困らせることしか脳が無さそうなヤツと…』
そこまで言って、誰かに聞かれたかも知れないという恐ろしさより、つい口走ってしまった嫉妬で嫌になった。
でも、俺の事はいつ見てくれるんだろう。
いい子になる為に、先生に認めてもらう為に頑張っているのに意味がない。空回りしている。
気持ちがぐちゃぐちゃになっていく中、急に思いついた。スマホの中のあの音声を聞けばいいことに。
すぐにイヤホンをスマホに差し込み、音声ファイルをタップ。
すぐにあの声が聞こえてくる。
まるで精神安定剤のように、気持ちが晴れてくる。
そして、また閃いた事がある。
良い子が嫌いなら悪い子になろうと。
こっそり昼休みの放送室に忍び込む。
皆は友達と話したりしていて気づかない。
放送室にある機械の無数の差し込み口に、ケーブルを繋ぐ。スマホとも繋げて、音量を調節したら準備完了。
大きく深呼吸をして、スマホの画面をスマホの画面をタップして再生。
【おれへの愛の言葉.mp3】
何十回と聞いた音声が学校全体に流れる。
俺への言葉を聞いて貰えた。俺の先生だと言うことを全生徒に示せた事に対して、少しの優越感に浸る。これで悪い子になれた。
すると突然放送室の扉が勢いよく開く。
怒られる事は覚悟の上なので、後ろを振り向くと先生が立っていた。
他の先生かと思ったが、まさか本人が来てくれるとは。声、掛けないとな。
先生、と呼ぼうとしたら、先生の方から声を掛けられた。
「…ぐちつぼ。」
あの時みたく、肩がビクッと跳ねて目が合わせられない。これじゃあまるで背景が違うだけの再上映だ。
「…な、なんだよ。」
そうぶっきらぼうに返すと、先生が口を開く。
『俺たち、両想いだね。』
その言葉を聞いた直後は意味が理解出来なかったが、徐々に理解し始める。先生の顔を見ると耳が真っ赤に染まっていた。俺はもっと赤いだろう。
ありがとうございました!!
誤字脱字あると思いますがご了承ください!!
コメント
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あうとろーさん、1話読みました…🥀 先生の声を録音して、編集して、自分だけの「愛の言葉」にするって、もう完全に沼ってますね…。 「すきだよ、ぐちつぼ」ってたった5秒の音声を10分も聴き続けて鼻血出すシーン、ゾクゾクしました。 最後に放送室であの音声を全校に流しちゃう主人公、悪い子覚醒しちゃった…!って思ったら、まさかの「両想い」発言で終わるのがすごく好きです。 タイトル回収も綺麗で、続きが気になります🌙