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「もう家ついたよ」
「へえあ!?あ、ほんとだ」
「www変な声。」
「お、お邪魔します」
「どーぞ」
「…ところでさ、さっき何考えてたの?」
嫉妬…なんて…言えない。
「なんでもない」
「嘘」
「え?な、なんで、 「ナギサの嘘つくときの癖。少し鼻が動く。」
「で、なんかあった?話ぐらいなら聞けると思うけど。」
「な、なんでもないってば!」
「…は」
「あ、いや」
「お前、また俺に隠し事すんの?」
「ち、ちが」
数年前、おれが嘘をついて祐希を傷つけてからは、二人の間では嘘をつかない、と言う約束をしていた。
のに
「これには訳が…!」
「もういい」
そう言って僕は、蝉の鳴く夏の空の下へ放り出された。
ヒグラシが泣いていた。