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長ったらしく話しておいて大体他の先生が言ったことと似たような事しか言わない始業式や、久しぶりということもあって長く感じた授業も終わり昼休みになった。
優「2学期が始まって一発目だからって先生たち気合い入り過ぎ」
和馬「…だな」
優「そういえば限定ガチャ引いた?」
和馬「この日のために何ヶ月準備したと思ってる。ちゃんと持ち武器と1凸した」
優「和馬が推しにここまでするの珍しいね」
和馬「まあ、久しぶりに出来た推しだからな」
亜美菜「和馬にも推しっているんだな」
和馬「え、まあ、一応」
和馬「ひ、久しぶりにできたけど」
心「なんかうちに似て……」
和馬「え…?!いや、似てないと……思うけど…」
心「そ、そうだよね!!ごめん…」
優「えーっと、お弁当食べよっか」
和馬「あ?ああ、そうだな」
和馬(登校してる時笑い合えたからもう大丈夫だって思ったんだけどな)
気まずさは消えずに残り、放課後になってもちゃんと話すことはなかった。
和馬(別に、これが普通だよな。夏休みに会うことがちょっと多かっただけで)
和馬(ただ、なんか寂しい)
♡
自分が今感じてる気持ちは思い出せそうで思い出せないもので、靄がかかったように頭の中を覆っている。そんな気持ちを確かなものにするために始業式があった日の放課後、友達に相談をしている。
亜美菜「で?相談って?」
心「えっと、それはね…」
ふみ「かっずーの事でしょ?」
心「え?!なんで分かったの?」
ふみ「見てたらわかるよ」
亜美菜(これは和馬にも問題あるんだけどなー)
心「気まずさだけ残って、話さなくなっていくのかな…」
心「…そして……!」
亜美菜「な、泣くなって…!そんな事になるわけないだろ……!」
心「分かんないじゃん…!」
これから真剣な話の空気になりそうな雰囲気を扉を開ける音でかき消させれた。かき消したのは…
ふみ「なんだ、かっずーか」
亜美菜「びっくりさせんなよな」
和馬「急いでただけなのに…」
和馬「…心さん?なんで手で顔を隠してるの?」
心「なんでもいいでしょ!」
和馬「あのさ……心さんに聴きたい事があるんだけどさ」
和馬「俺、やっぱり口下手で間を持つ事もできないし、面白いことも言えないから…」
話をしている途中でも身体が勝手に動いていた。このまま聴いていたら聞きたくない言葉を聴きそうだったから。
心「口下手でもいいから!話さないなんて言わないで!その分うちが喋るから!」
和馬「……話さないでなんて言わないよ。そんな俺でもいいか、聴きたかったんだ」
心「良いに決まってんじゃん!もー!不安になるようなこと言わないでよ!」
和馬「なんかごめん」