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「しゅんこっち」
「っ!」
しゅんが後ろに下がってガレージに退避を始める。
「じゃあ戦闘開始と行こうか」
「ほう妾を封印した娘か」
「異能力デットオアアライブ火炎神威六角」
「異能力武羅楽」
どうやら相手は最初から本気らしい。
対するこっちも本気。
「ねえ黒鬼、この圧はなに?」
「妾の纏っている霊気だ。」
「霊気?」
「ああ、笑わたちはいわゆる死霊である。」
死霊…。
「じゃあ私たちのこれは?」
「それも同じようなものだ。そなたらは死霊の能力が使える。いわゆる仮の死霊と言ったところだな」
私たちが死霊?
嘘。つまり私たちは生霊みたいなものってことじゃん。
「ちょっと大人しく私に捕まっててくれない?」
「…いいだろう。ただ、何かあったらすぐに貴様らを倒すが良いか?」
「いいでしょう」
私は黒鬼を連れてガレージに向かった。
ガレージに着くと私は指示を出した。
「伝令。本部の幹部、及び隊長副隊長は総司令質にて集合。」
「了解しました。」
総司令室にて。
「これより本部長会議を行います。」
「今回の議題はここにいる黒鬼についてです。」
「お言葉ですが本部長、そこにいるのは敵では無いのですか?」
「ええ、私たちが何かすれば攻撃をしてくるでしょう。」
「続けます。この黒鬼は私たちの知らない情報を持っています。私たちは数人しかいません。その情報を得るのに犠牲者が出ないよりはいいのでは無いでしょうか。」
室内は静まり返る。
「はい。」
手を挙げたのは幹部の一人の瀬翔(らいと)
だった。
「どうぞ」
「俺はその意見いいと思いますけど。その情報を聞けるならなるでく聞いた方がいい。誤情報があってもないよりはマシな情報もあるでしょうし。」
ほかの幹部や隊長たちは頷く。
「では話してもらいます。」
「妾が知ってることを言えばいいのじゃろう。
まず妾は死霊だ。そなたらは仮の死霊と言ったところで簡単に言えば生霊みたいなものだな。」
そこからの話は長く感じた。その内容は私たちが太刀打ちできる話でもないし。口を出せるほど強くない。圧倒的弱者とゆうワードがやっとピント来るようになった。