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zm視点
外でいつまでも立っている訳にも行かないので、中に入る
すると、今まで感じてなかったのが嘘かのように傷が痛みだした
仕方なく、医務室に向かう事にした俺は、シャオロン達がいなくなっていることを祈った
医務室に着き、扉を開けるとエミさんだけがいた
どうやら、あの2人はもう大丈夫なようだ
「エミさーん、傷が痛みだしたから痛み止め頂戴」
em「大丈夫だと言ってなかったでしたっけ」
「しゃーないやん」
軽く言葉を交わせば、直ぐに痛み止めを取ってきてくれた
エミさんが視線を落とした時、俺の腕を見て動きが止まった
正確には、俺の腕輪を見て
em「、、、これは誰から貰ったんですか?」
そんなことを聞かれた
どうしてそんなことを聞くのか、疑問に思いながらも質問に答える
「クロノアさん、、、友達から貰ったんや」
em「そうなんですね」
そういうエミさんは、微笑んでいた
「なんや?キモイ顔して」
em「キモイ!?」
キモイ顔と言うと、えみさんは少しショックを受けたような素振りを見せた
それも一瞬で次の瞬間には俺の質問に答えてくれた
em「ゾムさんの腕輪には意味があるんですよ」
「意味?」
よく分からず、聞き返す
em「はい、例えばここに埋め込まれた翡翠ですが、石言葉は『長寿』とかがあります」
「へ〜」
em「そして、腕輪をプレゼントするのも意味があって『永遠の絆』とかがあるんです」
「、、、そうなんや」
聞けば聞くほど、少しづつ照れくさくなってきた
「そ、そういえばやねんけどクロノアさんも腕輪つけててん」
em「どんな物ですか?」
「デザインが同じで宝石がアイオライトやったはずやで」
em「なるほど、、、」
「どんな意味があるん?」
em「アイオライトには『道を示す』という意味があります」
「つまり?」
em「そうですね、、、私の推測ですが目印では無いでしょうか」
「なんでなん?」
em「ゾムさんの腕輪の意味を組み合わせると『末永く仲良くいよう』って感じになると思ったので」
つまりエミさんは長寿と永遠の絆で末永く仲良くいよう
そこから考えて、道を示すで目印となったということ
デザインが同じということからも、その可能性が高い気がしてきた
em「ゾムさん?大丈夫ですか?」
「え、あ、あ〜大丈夫やで!大丈夫、エミさんモテへんのに詳しいなぁ」
em「一言余計ですよ」
そう言いながらエミさんは、俺に痛み止めをくれた
「おし、じゃ、じゃあありがとうな!バイバイ!」
em「無理しないでくださいね」
俺は今以上にフードを被っていて良かったと思ったことは無いだろう
恐らく、俺の顔は今、茹でダコのように真っ赤になっていることだろう