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「ヨンスってホントアメリ力さんの事好きだよな。」『勿論なんだぜ!アルさんは──』
わかっていた。俺に振り向いてくれないことくらい。
【ただの幼馴染】というだけの関係の事くらい。
だけど、振り向いてほしかった。
俺は我が儘な奴だ。
…やってはいけないことをしてしまった…我が儘な奴だ。
『香…?』
あぁ、今だけは此奴の一番。
怯えた様な眼差しを俺に向ける
お前を愛おしそうに見つめた。
「…ヨンス。今どういう状況か分かる的な?」
わかるはずもないだろう。
【ただの幼馴染】で、
【ただの親友】に、
監禁されてるなんて。
『わか…らないんだぜ…』
あぁ、本当に可愛い。
いつもは周りを振り回すくせに、
俺には振り回されるお前が
一番可愛い。
『な、なぁ…出してくれよ…
この縄も解いてほしいんだぜ…』
「No的な。」
当たり前だ。折角二人きりでいれるようにしたのに、
なんでまた他のやつのところに
行かせなきゃなんだ?
”俺らはずぅっと一緒的な…♡”
その言葉を小さく呟くと、
急にお前は血相を変えて怯えた
「…そんな怯えないで
ほしいんですけど的な。」
『だ、だって!!怖いんだぜ!!』
……
【アイツ】には、
閉じ込められても、
鞭打ちされても、
縄で縛られても、
なーんでも許してた癖に。
「…怖い?お前の言う
”アルさん”もやってたんじゃね?」
『──っ…』
俺だけを見て
俺だけを感じて
俺だけを好きになって
それを此奴に求めた。
なのに此奴は──
ぽっと出の
ヒーローのメタボが好きになった
せめて幸せに
笑っていてほしかった。
そうしたら諦めていたのに。
「…ヨンス」
『な、なんだぜ…』
「……。」
”ある装置”を頭に着けてあげた。
…こんなの理想じゃない
自然に惹かれあって
自然に好きになって
自然に付き合って
自然に結婚したかった。
失恋して壊れた俺には
もうこれしか無くなった。
───洗脳しか
『あ゛ッ!?痛ッ!?痛い痛い痛い!!!あああ゛…』
可哀想。
可愛い。
「ハッ、すぐ楽になる的な♡」
俺は満足そうに笑いながら、
自身を変える程の電気の痛みで苦しむお前を見つめた。
『あ゛…いた……きもち…いたい…』
─────────
…
「…俺のこと好き?」
『好きだぜ!!なんてったって、俺は香のものなんだからな!!』
「マジ?Happy的な。」
手だけ震えたまま、にこり、と
そう返した。
いちご