テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
三蔵一行は廃れた屋敷で天竺へ行く為に生気を養っていた。
「お前らとの旅もう終わると思うと寂しいな。」悟浄は肩を落としてため息をついた。
「悟浄そう気落ちするな。」
悟空は如意棒型煙管を吸いながら窓を見る悟浄に言った。
「一期一会って言葉があるだろ手紙書くからさ。」
八戒は煎餅を食べながらなだめる。
三蔵法師は黙々と写経をしていた。
「ヒーンヒーン。」けたたましい白蓮の鳴き声が聞こえたので見に行くと蜘蛛の糸で天井に吊るしあげられている。
「一体誰が…?」
「あたいがやったのさ。」
ベールを付けた蜘蛛女が踊りながら現れた。
「お前がやったのか。」
悟空が眉をひそめ如意棒型煙管を伸ばて蜘蛛女に振りかざしたが避けられてしまった。
「あんたのその髪飾り良いねぇ。」悟空の翡翠の緊箍児に触れよとした瞬間悟浄は大刀を突きつけて怒った。
「汚ぇ手で触るな。」
「可愛くない子だね。」
蜘蛛女は糸を吐いて悟浄を縛り付けた。
「悟浄を離せ。」八戒は蛇の目傘を回して攻撃した。
「きゃっ。」蜘蛛女は吹き飛ばしれて壁に当たった。
「今外しますね。」三蔵法師が必死に糸を切る。
「蜘蛛女よ今度はこの俺だ。」
「この野郎…。」蜘蛛女は糸を吐き悟空は華麗に避ける。
「悟空やれやれ。」「ヒーン。」八戒と白蓮が声援した。
「ちょこまかちょこまかと!」
「はっは猿だからな。」
悟空は伸ばした如意棒型で蜘蛛女の腹を殴った。
「うっ…。」
「あばよ。」如意棒型を縮めて火をつけ吸い眠り煙を吐いた。蜘蛛女は意識が朦朧し
「トドメだー。」と悟浄が大刀で腹を刺した。
姿が消え一行は安堵し廃れた屋敷を出て再び道を歩いた。