カクテルです。
この投稿で、『恋の暗号』の短編集を終わらせたいと思います。なので、最終回ですね。
『美しい助言』です。
主な登場人物・・・一ノ瀬 大和、清水 鳴海
(『連載 音のない世界で…』より)
ATTENTION
短編集です。
1話ごとにパロが変わります。
暴力表現や流血表現が多少入ります。
苦手な方は避けてください。
似ている作品があったらすみません。
誤字脱字があるかもしれません。
本編どうぞ!
一ノ瀬 大和視点
少し肌寒い満月の夜。男2人でスーツを身にまとい、胸ポケットにあるものをしのばせ廃墟に向かう。
廃墟につくと目の前には、ざっと200人はいるだろう男の集団。俺たちは、こいつらをボスの命令でコろす。そう、俺らはマフィアだ。
清水 鳴海「行けるか?」
一ノ瀬 大和「1人何人計算?」
男たちの集団を目の前にして鳴海に聞く。我ながらアホだなと思う。そんなこと、聞いたってやる気を失うだけなのに。
清水 鳴海「100、100?w」
一ノ瀬 大和「うわぁー、わかってたけど
地獄ぅーw」
やる気を失うどころか、1周まわって面白い。俺はもう末期だと思う。
スプレーで固めた少し固い前髪をかきあげ、胸ポケットにしのばせていたものを取り出し、1発地面に撃ち込む。
一ノ瀬 大和「インビジブルが来たぞー!!」
その界隈では有名な俺たちの組織の名前を叫ぶ。すると、男たちは慌てて武装体制に入った。
男1「俺たちに勝てると思ってんのかよw」
男2「俺たちは200、2人で来るとかバカ
なんじゃねーの?」
俺たちをここぞとばかりに煽り、舐めている目の前のイキってる奴らの顔がくずれる姿を想像し、その瞬間を今か今かと待っていると向こうのボスらしき奴が叫ぶ。
男たちのボス「ヤれー!!」
男たち「お”ぉー!!」
小学生みたいな気合いの入れ方を鼻で笑い、相棒に声をかける。
一ノ瀬 大和「行けそ?」
清水 鳴海「行くしかないだろwシぬなよ」
一ノ瀬 大和「お前もな」
口だけの守れるか分からない、保証もできない約束をする。でもこれが俺たちが頑張る理由になる。俺はもう1度前髪をかきあげ銃を持ち、向かってくる男たちに対抗した。
しばらくの間、銃声やいぶい音、うめき声、煽る声、色々な音が廃墟に響き渡った。
俺が道を切り開き、その俺を相棒は支援する。いつも通りで慣れたことだ。スムーズに時間がかかることなく手下と思われる男たちを倒した。残りはボスらしき男だけだ。
清水 鳴海「もう、お前を守る奴らはいないぞ」
一ノ瀬 大和「言い残すことは?」
1人100人の疲労と、何へ対するものか分からない怒りで、俺も相棒も冷静さなんてない中
問いかける。
男たちのボス「お、俺だけはコろさないでくれッ」
イキってる奴の顔が崩れた。その様は、あまりにも醜かった。そして、そんな奴に情けをかける訳もない。
清水 鳴海「悪いがその頼みは聞けないな」
一ノ瀬 大和「俺たちも、命令で動いてるからな
…“明日の月は綺麗でしょうね”」
美しい助言をし引き金を引いた。銃声とともに血しぶきが飛び、一気に静かになった。
清水 鳴海「生きてる?」
一ノ瀬 大和「シんでる」
冗談を混じえつつ、お互いの安否を確認する。
一ノ瀬 大和「連絡するぞ?」
清水 鳴海「…おぅ」
この時が1番億劫だ。顔も知らないボスへの任務完了の報告のための電話。緊張しながら、通話ボタンを押し鳴海も話せるようにスピーカーにする。
ボス「もしもし、電話があったということは
いい報告だよな」
機械音を通した声が聞こえてくる。おそらく、特定されないためだ。妙な緊張がはしる。
一ノ瀬 大和「はい、任務完了しました」
ボス「これで世界は少し良くなった、また任務があったら任せよう」
果たして本当に世界は良くなっているのか、そんな疑問は心の奥にしまって、期待に応えるように返事をする。
一ノ瀬 大和「はい」
清水 鳴海「あの、俺たちがやっていることは
本当に世界を良くしてるんですよね」
言いたかったことを鳴海が言った。一瞬、沈黙が流れる。沈黙は、俺たちを襲った。
ボス「当たり前だろ、これからも期待している」
その言葉を、最後に通話が切れた。またもや、沈黙が流れる。結局俺たちは、ボスには逆らえない。俺たちは、ロボットのようにただ命令を聞き行動にうつすだけ。俺たちには、何も出来ない。
一ノ瀬 大和「…帰るか」
清水 鳴海「ゃ、そうだな、帰ろう」
鳴海は、何かを言いかけてやめた。大方のことは想像出来る。でもそれは、誰にも分からないことだ。
俺たちは、今やっていることが正しいのかも分からず、マフィアを続ける。続けていれば、いつか正解が見つけられる気がするから。
以上です。
意味はこちらです。
「明日の月は綺麗でしょうね」
コろす
最後なのに連載ができそうな終わりになっちゃったし、めっちゃ暗い。
色々間違えましたねw
あと、めっちゃどうでもいいんですけど過去一長く書いた。(2138文字)
これからも頑張りますのでフォローとコメント、ハートをお願いします!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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