「大分腫れも引いてきたな」
そう言いながら氷華は自分の頬を撫でる。
「することも無いしどっか買い物でもしに行こうかな、、」
すると氷華のスマホに1件の通知が来た。
「げっ、、、事務所に集合、、?」
「ごほん、今日集まってもらったのは他でもない。」
「またなんかコスプレ大会とか言い出したらどつき回しますからね」
「そそそそそんなわけないじゃないか!」
(ほんとはそのつもりだったけど、!)
「なんと!慰安旅行へ明日から3泊4日いきまーす!!」
「蘭冷、技の準備をって、、」
「「「えぇぇ?!?!」」」
「待ってください!いつもコスプレさせてる灯月様が?!」
「いつも僕に抱きついてきてる灯月様が?!」
「いつも凛冷におこられテル灯月が?!」
「慰安旅行に連れていく?!頭でも打ったんですか?!」
「お前ら連れいくの辞めるぞ、、」
「裏カジノの件でいつもより疲れただろうし
今回は慰安旅行!しかも有名な温泉宿!
露天風呂付き!」
「メンツは誰なんですか?」
「蘭冷、凛冷、氷華、僕、葉火だよ〜」
「はい!」
「なんだい?凛冷くん」
「僕らのことが万が一バレたらどうするんですか?」
「その心配はいらないよ」
「裏社会の人間は早々来ない場所だよ。
なんてったって妖怪が運営しているところだからね」
妖怪は、人間や魔物が交流を深めている中、
ほぼ独立状態にある種族だ。そのため警戒心も強く普通の人でも裏社会の人でも立ち入ることが少ない。
「それ、、大丈夫なんですか?」
「今回行く宿は僕のナワバリのとこだし地元の人には好印象だから!今回のことを話したら二つ返事でOKしてくれたよ」
「という事で!明日の9時には車で向かうから準備してね〜じゃあ解散!」
「用意はこんくらいかな。」
旅行なんか久しぶりだな5ねん前に灯月様と
一緒に行ったっけ。あの時よりもは荷物が増えたな。
「あ。やば」
時計の針は10時を指していた。
「もうそろ寝ないと」
「あの、、なんでこんな席順に??」
「だって、氷華の隣は僕に決まってる!」
「凛冷と一緒ダ〜!」
「そうだね。蘭冷」
「ねぇちょっと〜僕の隣誰もいないんだけど?」
「ねぇねぇ氷華〜!そのジュース1口ちょうだい!口移しで♡」
「キモイ。飲むなら勝手に飲め」
そう言って灯月に氷華の飲んだジュースを
投げた。
「え?、」
「なんですか?飲まないんですか?」
「いや、飲むよ!」
そして氷華の飲み物を灯月が口をつけ飲む。
「全部飲まないで下さいよ、、って、、
なんでそんな顔赤いんですか?(引」
「いや、、///なんでもない、、」
そう言って口を手で覆い隠す。
(これって、、、間接キスじゃん、、///)
「蘭冷!そんな食べるよお夕飯食べれなくなるよ?」
「でもお腹すいてるんだヨ〜」
そう言って蘭冷はおにぎりを口に頬張る。
「おいおい、程々にしときなよ〜」
(葉火お母さん、、、?)
「着いたー!」
「すごい、、空気が美味しいですね」
「お!人間の凛冷クンにも美味しい空気なら
さぞ凄いとこなんだろうね」
「……………」
「氷華ー?キョロキョロしてどうしたんダ?」
「いや、なんでもない」
不思議と懐かしさを感じるのは気のせいだろうか。
「お待ちしておりました。彼岸花の皆様」
「長旅でお疲れでしょう。ささ、こちらへついてきてください。」
「部屋広〜!凄いなぁ灯月笑」
「でしょ!葉火」
「部屋割りしないとだなー」
「…………」
「何か気になるものでもございましたか?」
「あ!いえ、ただ…」
「ただ?」
「ここに、懐かしさというか安心感があるんです。」
「お客様は妖怪ですか?」
「はい。異種妖怪ですけど」
「ここでは白狐様という神様が祀られているのですが、お客様とそっくりでございますよ」
「もしかしたら生まれ変わりだったりして」
「どうでしょうね笑」
ここでちゃんと違うと否定出来ればよかった。だけど否定はできなかった。
僕には**記憶が無いから。**
コメント
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移動の時の席順 助手席 なし 運転席 葉火 真ん中 蘭冷と凛冷 後ろ 灯月と氷華 今回は灯月の赤面を頂きました ゴチソウサマデシタッ!!!