knyk(R18/ 〜前戯)
⚠︎︎濁点・ハート喘ぎ
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ykpn視点
『あと1時間くらいで着くよ』
『なんか買ってく?』
掃除を終えソファで寛いでいると部屋に響く通知音。表示された画面を見れば、送り主はかねごんだった。きっと疲れてるのに、そんなとこまで気が利くんだ。ほんとに優しいなあ。
『大丈夫!』
『気をつけて来てね』
返事を送れば、すぐに既読がつき『OK』の焼きペンスタンプが返ってきた。いつもこれ使ってくれるんだよね。プレゼントしてよかった!なんだか心がほわほわして、ふふ、と小さく笑いスマホをデスクに置けば、ふと思い出す。…あ、そういえばあれのストックあったっけ。ちょっとコンビニ行ってこよ。
─────ピンポーン
「焼きパン〜久しぶり」
コンビニから帰ってきて、汗をかいたのでシャワーを浴びて十数分後、軽やかな音と共に現れたのはかねごんだった。
「久しぶり。上がって上がって、部屋冷やしてあるよ」
「え〜ありがと、お邪魔します」
荷物を受け取ればリビングに促し、疲れてるだろうとソファに座っててもらう。飲み物を持って行けば、かねごんはスマホを置いて腕を広げた。
「来て」
「…ん」
飲み物をローテーブルに置けばかねごんの膝に乗り、向かい合って座る。好きな人の腕に収まりに行くこの瞬間が堪らなく大好き。首筋に顔を埋めれば、じんわり汗をかいているのも相まっていつもより匂いを強く感じた。でも全く不快じゃなくて、むしろ…お腹がきゅんとしちゃって。すんすん、と鼻を鳴らしていればかねごんが口を開いた。
「お風呂入ったの?いい匂いする」
「う、うるさい。嗅がないで」
「焼きパンは嗅いでたのに、理不尽だねえ。 おれも入っていい?」
「…うん、風呂沸かしてある」
「ありがと、すぐ上がるね」
ふたりでいる時の彼の声はすっごく甘くて優しくて、耳元で囁かれたぼくの体は使い物にならないほど力が抜けてしまっていた。そんなぼくをソファに置いて、かねごんはふわりと頭を撫でてお風呂に向かっていった。ぼーっとした頭では、お風呂の位置覚えてるんだ…と、そんなことしか考えられなかった。
「お風呂ありがと〜」
ふわふわとしたまま待っていれば、10分もしないうちにかねごんは帰ってきた。こんなにすぐ帰ってきては体の熱も冷めなくて、なんだか火照った感じがして辛い。
「…ね、かねごん、今日もう寝室いきたい」
と、かねごんの服の裾を摘む。直接誘うことなんかできないぼくにはこれが精一杯のお誘いだった。それでもかねごんは気付いてくれるって知ってる。
「甘えんぼじゃん。…連れてって、寝室」
ほらね、分かってくれる。ん、と小さく頷けばかねごんの手を取り、高ぶる期待を必死に抑えながら寝室に向かった。
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kngn視点
おれを引く手はすごく熱くて、焼きパンは気付いてないのかもしれないけど耳まで真っ赤になっていて。そんな風に分かりやすく興奮と緊張を表現する恋人に頬が緩んでしまう。初めてじゃないのになあ、何度そういう雰囲気になっても真っ赤になるところが愛おしくて堪らない。
寝室に入れば、緊張のせいかなんなのか借りてきた猫のようになっている焼きパンが、そっとベッドに腰掛けた。そして、さっきおれがやったように腕を広げたかと思うと、顔を真っ赤にしたまま首を傾げて言った。
「かねごん、きて」
「うん」
…ズルすぎる!可愛くて仕方なくて、おれは言われるがままに抱き締める。そしてそのまま焼きパンを押し倒し、唇を合わせた。
「…っんん、ふ、っは、ふぅ…っ」
何度しても鼻で呼吸ができない焼きパンは、唇が離れる度に必死に息を吸って。はふはふと荒く息をする姿に嗜虐心が掻き立てられ、勢いのままに舌をねじ込む。
「あう…っふ♡……かねごん、」
「…っふは、きもち?」
「ん、きもちい、♡」
舌を絡め、ずり、と上顎を擦り口を離せば、ふたりの間を銀の橋が繋いだ。橋が途切れ、たらりと唾液を垂らした焼きパンの口角を優しく拭いながら問えば、目を蕩けさせた彼は幸せそうに微笑んだ。流石に可愛すぎるんじゃない? 愛おしさに何度も額にキスを落としていると、焼きパンは「んん゙〜…」と何やら複雑そうな声を出した。
「なあに。」
「……さわって、」
「なにを?」
そんな様子がかわいくて、少しだけいじわるがしたくなっちゃった。テントを張っている焼きパンのソレを見れば言いたいことは一目瞭然だけれど、どうしても言わせたくなってしまって。にまにまとしながら焼きパンの言葉を待っていれば不意に手首を握られ、ズボン越しのソレへと導かれる。
「ぼ、ぼくの…これ、…おねがい、っ♡」
かくかく♡と腰を揺らしながらおれの手に擦りつけ始める焼きパン。そんなのを見て、おれが我慢できるわけがなくて。下を全て脱がせてしまうと、既に緩く立ち上がったソレが露わになる。優しく手を添え親指で裏筋を撫で上げれば、焼きパンから甘い声が漏れた。
「っゔ♡♡もっ、と…♡」
物足りなさを感じたのか、彼はゆっくり起き上がると自分の手をおれの手に重ねて勝手に擦り始めた。おれの手が焼きパンのオナニーに使われているようで、ひどく興奮した。
「…焼きパン、たのしい?」
「うん…っ♡は、は、たのし、い゙♡いくっ、♡」
すっかり顔も頭も溶けてしまった焼きパンは、ちゅこちゅこ♡と濡れた音を立てながらひたすらに己を慰めている。かわいい、かわいい…♡
「っ!?な、なんでえ、?♡♡」
気がつけばおれは、根本をぎゅっと握っていた。すぐそこにあった絶頂にギリギリ届かなかったのが辛いのだろう、元から丸っこい目を大きく見開いてまん丸にする焼きパン。そんな彼がぽろぽろと涙を流しているのを見て、ほんの僅か残っていたストッパーが外れる音がした。焼きパンがかわいいのが悪いんだよ?…なんて、誰に届くわけでもない言い訳を浮かべて。
「ほら、イかせてほしいんだよね?なんて言うの、そういう時は。」
ひゅ、と驚いたように息を吸った焼きパン。既に一度慣れないおねだりをさせているからいけると思ったけど、そんなこともないみたい。かわいいなあ、なんて思いつつ荒い呼吸を繰り返し目を伏せる彼を眺めていれば、突然頬や口角にキスの雨が降ってきた。
「っん、ん…っふ、…かねごん、♡ねえ♡」
キスで機嫌を取る作戦に出たらしい。なんともいじらしくて、おれはつい解放してあげたくなった。でも、やっぱり今日はそういう気分だから。
「…ダメ。ちゃんと言って?焼きパン。」
彼の口を塞ぎ、ほんの少しだけ鋭くした視線で制する。焼きパンがおれのこの顔に弱いの、知ってるよ。おれの思惑通り、焼きパンは茹で上がったかのように顔を真っ赤にして俯いた。そして、おれの手首をきゅっと掴むと、震える声で呟いた。
「…っい、イかせてください…♡♡」
「うん、合格。おりこうさんだね」
頭を一撫ですれば、それをご褒美と受け取ったのか蕩けた顔をする焼きパン。根本を抑える手を離せば少し強めに扱いてあげて。
「あ、あっ♡♡いく、いくいく……っ♡」
数回扱くと、ようやくお望みの絶頂に達せたようだった。ひゅゔーっ♡ひゅゔーっ♡と心配になるほどの音で酸素を貪っている焼きパンの顔はとても幸せそうで。ほんとにかわいい…小さく呟けば、おれはご褒美のキスをたくさん贈る。ね、焼きパン、夜はこれからだよ。
Fin
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knykはきっとあまっあまだけど、たまにykpnがkngnの嗜虐心をくすぐってしまえばいいなと思っています。そして満たされたあとはしっかりご褒美をあげるしたくさん甘やかすkngnに夢を見ています。
コメント
2件
このknykの甘くてふわふわした雰囲気大好きです!愛が伝わってきます....二人ともかわいいよりなcpがとても好みなので、knykの供給嬉しいです✨途中のykのキスで機嫌とろう作戦が可愛すぎます💕私の見たいknykの全てが詰まったような作品で何度も読み返すのが確定しました、ありがとうございます!やめさんと、その素晴らしい作品たちを見つけられたことが最近の中での一番の幸です!knyk愛してます!