蓮くん

お婆ちゃんがいなくなり、ケインがいなくなり、たくさん、泣いたけど、忙しい毎日は変わらない。新曲も発表し、歌番組にも出る。

渡辺は、目黒の体調を気にする。今年こそは、元気に過ごしてほしい。そんな目黒は渡辺の体調を気にする。

渡辺の映画公開が近づいてくる。

目黒と2人、観に行こうかと言っている。怖がりながら、頑張った作品。目黒に一緒に観てほしい。

目黒ー頑張ったね。

渡辺ーん。

目黒ー映画館行こうね？

渡辺ーん〜大丈夫？

目黒ー変装して行けぱ大丈夫じゃない？

渡辺ー夏の暑い中、どんな変装？

目黒ーん〜ゆっくり考える。

RAYSを 1LDKの部屋に置いてきた。少しずつ増えていく。

もうすぐ、ここに映画の主題歌も加わる。

渡辺はこの部屋が気に入っている。

自分たちの夢が形になった、CDや、DVDなどデビューしてからの全てが置いてある。

気持ちが、沈んだときなど、渡辺はよくこの部屋に来る。

目黒が早く帰って来た。渡辺に電話したが出ない。まだ仕事かと、晩ご飯を作り始めた。

だが、途中で、手を止め、バッグからDVDを出してきた。

YouTubeの企画。目黒と渡辺が出ているのを、知り合いに編集してもらった。

それを持って、 1LDKに向かう。

電気がついている。

中に入ると、渡辺が1人掛けのソファで丸くなって眠ってる。

泣いた痕がある。何かあったら言う約束をしている。言うだろうか？

目黒ー翔太くん？

渡辺ー・・。

目黒ー翔太くん、起きて？

渡辺ー目黒？

目黒ーここで、何で寝てる？

渡辺ーあっ、あの、えっと・・。

渡辺の家が特定されそうな感じ。

あちこちに寄り道して、ここへ帰って来た。

先日、渡辺はインライをした。

そのときに「ガチャ」って音がしたと、ファンが言う。誰かが一緒にいるんじゃないか？

同じグループの佐久間が、インライをした。その中で、渡辺が言われていることに触れる。

「あいつが家に人、入れるわけね〜じゃん」と言った。

それでも、記者は渡辺の家には誰かいると思ってる。だから、家を特定しようとしている。

このマンションに、目黒とは違う階に住んでいることにしている。

そのための 1LDK。

テーブルの上には、数冊の台本。取ってきたのだろう。

渡辺ーここにいる。

目黒ー何で？俺んちでよくない？

渡辺ー自分で分かる。ピリピリしてる。人と一緒が辛い。

目黒ーベッドもないんだよ？

渡辺ーソファでいい。

目黒ー1人掛けだよ？

渡辺ー２つ繋いで寝る。

目黒ーだめ、ピリピリが収まるまで抱きしめてあげる。

渡辺ーん〜。

目黒ー帰るよ？

台本を持ち、目黒の家に帰ってきた。ソファで、目黒に跨り、向かい合い抱きしめている。

目黒が渡辺の背中を撫でる。

何度も何度も撫でる。

渡辺は目黒の肩に頭を預けて目を閉じている。

どれくらいそうしていただろう。

カチカチの渡辺の身体の力が、抜けてきた。「ほ〜」とため息を吐く。

目黒は、渡辺を抱きしめたまま、渡辺を上にして横になる。

目黒ー翔太くん、ちょっと寝なよ。

渡辺ーんっ。

渡辺はすぐ、眠ってしまった。

気疲れしていただろう。佐久間が言うように、渡辺は家に人入れない。目黒くらいだろう、入るのは。

目黒ー翔太くん、疲れたね。

渡辺ー・・。

目黒ー外野の声は無視して？

渡辺の身体を撫でる。こうやって引っ付くのはいつぶりだろう？

目黒は、渡辺を上の方に抱え直し、腰からお尻を撫でている。

渡辺ー・・ゃ・・。

小さな声がする。

意識が浮上してきた。目黒の手が気になってきた。

渡辺ー手！

目黒ーん、撫でてる。

渡辺ーゃだ！・・

目黒ー気持ちいいでしょ？

渡辺ーだからっ・・我慢出来ない。

目黒ーする、必要ないし。

渡辺の服をするする脱がしてしまう。渡辺も目黒の服を脱がそうとしている。いきなり渡辺が抱きついてきた。目黒は自分から服を脱ぎ渡辺にキス。

目黒は、渡辺を抱きしめキスしたまま、起き上がる。

渡辺は目黒に跨ったままだ。

背中から、腰からお尻まで撫でる。何度も撫でる。我慢出来ずにお尻を振る。

渡辺ーゃ・・んっ・・ふっ・・。

目黒は、首から鎖骨から胸まで何度も舐める。胸は、齧る方が感じる。2人の間の渡辺の物が主張している。

目黒は身体を屈め、渡辺の腰にキスしながら、テーブルの下から箱を取り出しテーブルに置く。

中には、愛し合うのに必要な物が入っている

ジェルを取り出し、キスして渡辺の後ろに指を挿れる。お尻を振る渡辺。片手で渡辺の頭を固定してキスして、もう片方の指を挿れている。

キスから逃れても目黒が追いかけてくる。

渡辺ーはぁ・・はぁ・・もう・・挿れて・・。

目黒は笑いながら指を抜き、自身をあてがう。渡辺がゆっくり腰を落としてくる。

渡辺ーんっ・・はぁ・・ふかっ・・いい・・おく・・きて・・。

目黒が渡辺の耳元で、自分から動いて？と言う。

渡辺は目黒の肩に手を置き、顔を天井に向けて身体を動かす。

目黒が喉を舐める。渡辺には、それすら刺激になる。

渡辺ーあっ・・はぁ・・いい・・もっと・・きて・・。

目黒が寝転がり、渡辺を下から突き上げる。

渡辺ーたまんない・・いい・・はぁ・・はぁ・・もっと・・ついて・・。

渡辺は目黒の膝に手を付き、身体を反らし、いいところに目黒が当たるよう動き、腰を振る。

渡辺ーはぁ・・あぁ・・んっんっ・・痺れる・・。

そろそろ限界がきた。

渡辺は激しく腰を振る、目黒も突き上げる。渡辺から出た白濁した液が目黒の胸に散る。

渡辺ーはぁはぁ・・れん・・。

目黒ー翔太・・。

倒れ込んでくる渡辺。抱き止めてキス。荒い息の中キス。

シャワー浴びて、目黒の服を着ている渡辺。

目黒の膝に座って台本を読む。

目黒ー翔太くん、どの記者に会っても、ここに住んでるって言えばいい。

渡辺ーん、そうする。

目黒ーそれ、何の台本？

渡辺ー 1ダフル。

目黒ー台本あるの？

渡辺ーあるわ！

台本をテーブルに置いて。目黒に向き合う。抱きついて唇を舐める。目黒にキスしてほしいサイン。

優しく何度もキスをする。