(ねぇ、これさ、別に難しくなくない?)
突然、散兵はそう言う、そう、カラスは見てると言う謎、難しくないと言い出すのだ…
(なんでそう思う?)
ローナはそう言う、俺は難しいと思うけどな、誰が見てるのかわからないし…こう言うのを擬人法と言うんだっけ、人を動物で例えてるみたいだし、
(どうせ君の事だ、擬人法とか言うんでしょ?)
(うん、)
(まぁ、擬人法は物や動物を人に例える事で擬人法と呼ぶが…そもそもこの言葉が擬人法とは限らないぞ、)
(え?)
つまり、あの札が言っているカラスは、人間じゃないってことなのか?
だとしたら、良くわからない正体不明の奴にずっと見られてると言うことか…人間に見られてても嫌だが、正体不明となると逆に気持ち悪いな…
(ここで少し質問してやろうか…)
(その態度、もしかして散兵はわかったの?)
(まぁね…君はその時いたか忘れたけど、ローナは言ってた、今回の事件は魔族による封印が解けて、魔族が引き起こしている、と…)
(あぁ、確かに言ったが…)
(あの封印札にもわかる可能性があるだろう?封印していた者が、何をしているか、)
(?)
(やっぱりバカだね、つまり、封印されてた者、魔族がカラスに例えられ、魔族はいつだって僕達を見てる、そう言いたいんじゃないの?)
(だが、なんでそう言わない?)
(それがわからないんだ、ヒントがないからね、でもありありな答えは良くあるだろ?)
確かにある、殺されるのが怖いとか…何か大切なものが奪われるとか、脅しとか、もしくは操られてるとか…
(あの封印札にも何かあるのかもね、)
(どうして?)
(だってさ、考えてみなよ、封印札は何十年、何百年、何億と魔族を封印したんだよ? )
(確かに、今更友達とかできてるわけない…か…)
(そう、友達がいても、今更だ、きっと死んでるね)
(そもそも、封印札ができてる意味がわからないんだ、そんなことを考えても仕方ないだろ、)
ローナがそう言った瞬間、静まり返った、確かに封印札は何でできてる?
今の人間が魔族を封印するほどの力がないはず、だとしたら神の目を持ってる奴らとか、もしくは神が?
(……公子は考えてるみたいだけど、僕は少し思い付くなぁ…ねぇ、ローナ?)
そう散兵が言った瞬間、ローナは顔をそらす、何かを知ってるのか…それとも知らないのか、
(君の姿的に、神の目は持っていない、なのにこんなに勇気を持ってて、僕達でも入れない範囲に入れる、それって少し謎じゃないかい?)
(だから言ったはず…選ばれた者が入れたりすると)
(さぁ、それはどうだろう、君が嘘をついてる可能性があるかもしれないよ?それが本当とは限らない)
(何が言いたい、俺が嘘をついてると?)
(君は封印札の事も知っていて、範囲にも入れる選ばれた者、何か知ってるはずなのに、僕達に何も言わない、選ばれた者が本当なら、その順序ぞわかっててもおかしくないだろ?なぜ君は選ばれた?)
(わからない…だが……確かに君達に嘘はついた…)
(……)
ローナは顔を少し冷たい目にしつつ言う
(範囲に入れるのは、もう、、俺だけだ、きっと…)
俺だけ、、何故だろう、ローナの目的はなんなのか、謎は深まるばかりだ
コメント
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この作品大好きなんですよねぇー! 次回作き・た・い☆ です!
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )