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掛け持ちしすぎてなにがなんだか分かんなくなってきた


7/7 昼


中也は本を読んでいた

太宰でも何回も見たことがある表紙の本を、中也は面白くなさそうに読んでいた

「面白くなさそう」と言っても、ただ真顔なだけだが

今日は7/7、七夕

この病院は小さい子から大人まで居る病院な為、毎年七夕の日にイベントをやっている

笹に短冊をくくりつけて、夜には花火を打ち上げられる…中也にとって9度目の七夕イベントだ

「中也、短冊つけに行かないの?……もう昼だけど」

大体の子は朝には短冊をつけるか、担当医に預けてる為太宰は疑問を抱いていた

「……はい、今年はいいですかね…」

中也は愛想笑いを浮かべてそう言った

「…そっか、なら…花火は一緒に見ようよ」

「……?毎年一緒に見てるじゃないですか」

首をかしげ、目をパチパチさせた

……17歳になっても幼い顔だな







「ねぇ太宰先生、俺が死んだら悲しんでくれますか?」

…急の質問だった

太宰が中也と一緒に花火を見るためにいつも以上に仕事を頑張って早く終わらせていたすぐだった

「…悲しむまでもないよ、寿命で私の方が先に死ぬだろうから……でも天国で悲しんでるかもね」

咄嗟に思いついたのは否定の言葉だった

中也が私よりも先に逝ってしまうなんて考えたくなかったのだ

「……そうですか、ニコ」

中也は…いつも通り愛想笑いをした






夕方、太宰は短冊を見に行った

待合室の真ん中にある、大きな笹。

昔から笹は成長が早いから笹に短冊をつけると、神様が短冊を読みあげ、願いを叶えてくれるという諸説がある(記憶違いで間違えている可能性があるが)

笹には大量に短冊が吊るされていた。殆どが「病気がなおりますように」等だ


(去年は中也どんな願い事書いてたっけ……)


そう考えていると、見慣れた字の短冊が出てきた。中也の字だ…

太宰は吃驚した、理由は2つ

1つ目は書いてると思ってなかったから。実際いつもは中也が自ら笹につけるか、太宰に預けるかをしていたからだ


2つ目は………


書いている内容だった



「………は?」


誰もいない待合室で太宰の声だけが響いていた………





♡➠1000(流石にいかんだろ)

原因不明な君へ(太中)

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