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古くからバルツァーの屋敷に勤める家人はベルトランがウーヴェの幼馴染みであることを知っているが、それ以外の人たちにとって彼は街でも有名なガストハウスのオーナーシェフとして知っている為か、ベルトランが食材を運んで立派なキッチンに入ったとき料理人がベルトランの知己を得ようと挨拶に来るほどだった。
予約が取りにくくなりつつあるガストハウスに成長しているゲートルートだが、そのオーナーがまさかその存在をこの家では感じ取ることすら出来なかった末っ子の幼馴染みだとはと家人の中でも驚きを持って受け入れられていたが、料理の準備を始めたベルトランの周囲に一種異様な緊張感が漂い始める。
長年ここに暮らす人たちの胃袋を守り続けている料理長が今日はあなたの料理を食べるのを楽しみにしていると笑うと、ベルトランが幼い頃とまったく変わっていない顔で俺はハンナやおばさんのお菓子をたらふく食って育ってきたが、食事に関しては分からないからあなたに教えて欲しいと謙遜でも嫌味でもなく当たり前のように告げて手を出すと、料理長が感心したように一つ頷くが運ばれてきた食材を見て何を作るかの見当を付けたらしくてきぱきと指示を出していく。
その的確さにベルトランが口笛を吹いて感嘆していると、ウーヴェがそっとキッチンのドアを開けて入って来る。
「ベルトラン、今日はケーゼシュペッツレと鳥の丸焼きだな?」
「ああ。良いマッシュルームが手に入ったからそれもスライスして載せようか。他に食いたいものはないのか?」
シェフの姿に変身した幼馴染みの問いかけにウーヴェが少し考えるように顎に手を宛がい、ケーゼシュペッツレはリオンに食べさせるがクヌーデルが食べたいと素直に告げると、ベルトランの顔に一瞬思案する色が浮かぶが次いで満面とはこのことだと言いたくなる程の笑みが浮かぶ。
「中に何か入れるか?」
「ベーコン」
「分かった」
「今日は泊まって帰るだろう?酒は何が良い?」
ウーヴェのリクエストに応えようと料理人が顔を合わせて材料を確認するのを横目に、リクエストの依頼主が作業台の端を撫でつつ控え目に問いかけると、ベルトランがキングはどうするんだと逆に問い返し、あいつは最近ずっとここから出勤していると答えられて素っ頓狂な声を上げる。
「は!? ここから通ってるのか!?」
「ああ。あの家で一人で寝るのはイヤだそうだ」
「キングじゃなくてお前がイヤなんだろ、ウー?」
リオンがこの家から職場に出勤していることに驚いたベルトランだが、ウーヴェの顔を見る限りではリオン一人が不満を訴えているのではないことに気付き、にやりと笑みを浮かべるとウーヴェのターコイズ色の双眸が眼鏡の下で細められる。
「……うるさい、ぽよっ腹。お前のためにフランケン産のワインを開けようと思っていたけどナシだ」
「ちょ、お前、それ反則! ちょっと図星だからって拗ねるなよ」
だからフランケン産ワインを飲ませて欲しい、それと可能なら食後にみんなでリンゴのタルトを食べながらブランデーかバーボンを飲もうとも誘うと、酒を飲むのは構わないがタルトはダメだ一人で食べると笑われ、まったくこのワガママ男はと呆れた様に溜息をつくが、背後で作業に取りかかっていた人たちの間にクスクスと笑い声が広がり始める。
「ウーヴェ様、リオンといいベルトランといい、あなたの周りには本当に楽しい人が多いですね」
「……騒々しいのばかりだ」
「お前ね」
料理長の言葉に肩を竦めたウーヴェがそれでも楽しいとの思いを込めて皮肉気に呟くとベルトランが不満を訴えてくるが、これがリオンであればその騒々しいのが好きな癖にと反撃してくるが今はベルトランなのでその心配が無いため、ウーヴェが幼馴染みの肩をぽんと叩き、ベーコン入りのクヌーデルもだしケーゼシュペッツレも鳥の丸焼きも楽しみにしているから頼むと告げてキッチンを出て行く。
「さ、あのワガママ男のために料理を始めるか」
ウーヴェをワガママだのあの男だのと呼べる数少ない人間の言葉に皆が頷き、様子を見るためにやって来たハンナも手伝うと申し出た為、今夜はキッチンがいつもと比べれば信じられない程賑やかになるのだった。
ベルトランがこの家の料理人と一緒になって作った料理は、それを待っている人たちの大歓声を持って出迎えられ、先日の夜以上に賑やかな声がダイニングを満たしていた。
その好ましい喧噪の中で食事をし、次々と運ばれる料理に満足するウーヴェとその家族の様子にベルトランもついつい張り切ってしまい、気付いた時には持って来ていた食材がほぼ無くなるほどだった。
食後のデザートに料理長が用意していたのは冷たいムースで、皆がそれを食べる横ではウーヴェがベルトランが持参したリンゴのタルトを前言通りに独り占めしていたのだが、横合いから伸びてくる最愛の恋人の手をハエ叩きか何かのように叩いて撃退しつつ、やはりこのリンゴのタルトが一番美味しいと珍しく顔を笑み崩れさせていた。
ウーヴェが嫌味ではない笑みを浮かべると毎日すぐそばで見ていてもいつも見ていたいと口にするリオンが自然と笑顔になり、その二人の笑顔が伝染病も裸足で逃げ出すほどの速さで周囲に広がっていくのを目の当たりにしたベルトランが密かに感心していたが、せっかく久しぶりにベルトランが来たのだから男性陣だけで酒を飲もうという話になり、ギュンター・ノルベルトが珍しく真っ先に賛成と手を上げ、次いでミカが己の女王様と称える妻の許可を得ると、ハンナが己の夫にほどほどにする事を伝えて許可を与えたため、男性陣がワイワイと話をしながらホームバーに移動する。
ホームバーに移動した男性陣だったが何故かリオンがカウンターの内側に入ってしまったため、皆からのオーダーに辟易しながらグラスを並べ用意された氷を放り込んでバーボンだのスコッチだのを注いでいく。
俺、刑事を辞めたとしてもバーテンダーで生きて行けそうだなぁと笑うリオンにウーヴェが微苦笑しつつそれも悪くない、家のどこかにカウンターを作ろうかと笑うと、それ賛成とリオンが満更でもない顔で肩を竦めつつウーヴェの前にストレートのバーボンとチェイサーの炭酸水をそっと置き、ウーヴェの目が何かを言う前に顔を寄せて目尻のほくろにキスをする。
「チェイサーはいらないはナシだ、オーヴェ」
そのチェイサーもちゃんと飲んだら好きなだけバーボンでもスコッチでも飲んで良いと笑うリオンに逆らえず渋々頷くウーヴェだったが、レオポルドやギュンター・ノルベルトが感心したようにリオンを見つめ、ミカやベルトランが盛大に驚いた顔で見つめたため、その視線に気付いたリオンが無言で肩を竦め、ベルトランには何が良いか分からないからとスモーキーな香りが際立つグラスをそっと差し出す。
「……さすがは親父だよなぁ。すげー高い酒ばっか揃ってる」
この屋敷の規模に負けない、一本どのくらいするのかも想像出来ない高級な酒がずらりと並ぶ背後の棚を振り返りつつ感心の声を上げたリオンは、オークションで一本2000ユーロは下らないとされるボトルを発見して口笛を吹くが、友人が何かの祝いでくれたものだと教えられ、そんな友人が欲しいと嘆くフリをする。
「お前は飲まないのか?」
そんなリオンにギュンター・ノルベルトが少しだけ気の毒に思っているらしい声で問いかけると、もう一度肩を竦めて明日の朝が早いからと何でも無いことのように返事をする。
「そうなのか?」
「そう。最近事件はないから忙しくはねぇけど、何があるか分からねぇからな」
だから深酒をして翌朝に響くようなことは避けたいとこの時ばかりは刑事の顔で呟くと、ギュンター・ノルベルトの目が意外さに彩られ、レオポルドも似たような顔で驚いてしまう。
日頃の言動からは刑事とは到底思えないリオンだったが、仕事における熱心さは誰にも負けることはないと自負しており、それは今の言葉からも窺うことが出来たがそのギャップにただ驚く父と兄を横目にウーヴェがそっと立ち上がり、リオンの横に回ったかと思うと手早く白ワインのボトルを開けて先程己に差し出されたチェイサーの残りをグラスに同量ずつ注いでレモン汁を数滴落とす。
「リーオ」
「ダンケ」
白ワインを炭酸水で割っただけのワインスプリッツアーだがウーヴェほど酒を必要としないリオンには寝る前に飲むものはこれで十分で、もちろんそれを熟知しているウーヴェがいつものように作ってリオンに差し出すと、当たり前のように己の思いを酌み取ってくれる恋人の頬にキスをする。
リオンとウーヴェの仲の良さを最も間近で見てきたのはベルトランだが、それでもゲートルートに来た時に見るだけで、二人きりの時にはどんな過ごし方をしているのかまでは見ていなかった。
だからリオンが外で見せる顔とウーヴェにだけ見せているそれが違うことにただ驚いてしまうが、その彼の驚きはウーヴェ以外に共通のものだったようで、二人を前にただただ驚くことしか出来なかった。
「ノル?」
「あ、ああ、いや……リオンは見た目だけでは判断出来ない男だと前にエリーが言っていたが、確かにそうだな」
食事の時の賑やかを通り越した騒々しさ行動の粗雑さに辟易し、今のように己の仕事に対しては限りない熱意と敬意を持っている顔を見てしまえば驚くが、それ以上に驚いたのはお前にだけ見せているだろうその顔だと悔しさを滲ませつつ呟く兄にウーヴェが一瞬考え込むが、次いで目尻のほくろを赤らめつつ素直に頷く。
「オーヴェ?」
「本当にどこが良いと今でも思うが、きっとそんなところが良いんだろうな、フェリクス」
言動の粗雑さなどはやはり目に余るところがあるリオンだが、それでもお前にはそれが良いのだろうと目を伏せるギュンター・ノルベルトにウーヴェがもう一度頷ききょとんとするリオンの頬に逆にキスをすると、ノルに理解してもらえることが本当に嬉しいと今日一番の素直さを見せる。
ウーヴェの素直な顔など一体いつぶりだと驚くベルトランにリオンがにやりと笑みを浮かべて背後の冷蔵庫からチーズを勝手に取り出すと、ウーヴェが作ってくれたワインスプリッツアーを片手にチーズを食べる。
男性陣だけで飲むと豪語してきたものの、たとえばウーヴェの大学の友人であるカスパルのように饒舌な男がいる訳でも無い為、なにやら静かな空気がホームバーがある一室を包む。
その空気は決して嫌なものではなく、それどころかそれぞれが好ましい沈黙と思える様なものだったが、今日の料理はどうだったとスコッチをお代わりしながらベルトランが皆に問いかけ、それを切っ掛けに美味しかっただの次は店で食べさせて貰うだのといった褒め言葉が飛び交い始める。
ベルトランの料理が誉められることを最も喜んでいるのもウーヴェで、それを見抜いていたリオンがチェイサー代わりにワインスプリッツアーを差し出すとその顔が更に喜びに彩られる。
「俺も結局オーヴェには甘いってことかー」
望むのは愛するウーヴェの笑顔で、泣こうが喚こうが最後には一緒に笑って欲しいと思うからついつい望むことをしてしまうと溜息をつき、本当に俺のダーリンは皆から愛されていると笑ってウーヴェの口の端にキスをすると、じゃあお前も笑ってくれと返されて蒼い目を瞬かせる。
「お前も、笑ってくれ、リーオ」
「うん。そーだな」
見せられる仲の良さはウーヴェの家族や幼馴染みを心底安堵させるものではあったが、反面、独り身のギュンター・ノルベルトやベルトランにとってはいい加減にしろと言いたくなるものでもあった。
だからではないがベルトランが頬杖をついて口を尖らせると、それを察したのかレオポルドが仲が良いのは良いことだが他人がいる前ではほどほどにしろと忠告する。
「外でオーヴェがキスさせてくれるはずないっての、親父。手を繋いだだけで睨まれるんだからなー」
そのことから今ここでウーヴェは二人で暮らすあの家にいるときと同じように寛いでいることが証明されているとリオンが笑うと、レオポルドとギュンター・ノルベルトの顔に嬉しそうな色が浮かぶ。
今まで避けてきたこの家がウーヴェにとって心の枷になっていたのではとの危惧がいつもどこかにあったが、己の本心を押し隠した結果の歪みがこの家に近寄らせなかっただけだと知った今、その気持ちが本当に嬉しいと目を伏せる。
静かに、時には少しだけ口数を多く話し合った男達だが、ふと気付いた時にはウーヴェが 先程のリオンの言葉を証明するようにカウンターに突っ伏してしまい、おやおやという小さな笑い声が周囲に起こる。
「……寝ちまった?」
ウーヴェが飲んでいる最中に寝てしまうなど未だかつて経験したことがなかったリオンが驚くが、ギュンター・ノルベルトがやれやれと溜息をつきレオポルドも似たような顔になったため、ヘクターにどういうことだと問えば幼い頃は良くこうして二人の傍にいたが、気がつけば寝ていた事を教えられる。
幼い頃の癖が出たのかそれともアルコールのせいか、穏やかな寝息を立て始めたウーヴェを皆が口を閉ざして見守っていると、ドアがノックされてハンナが顔を出す。
「そろそろお休みになってはどうですか」
「そうだな……」
ウーヴェも眠ってしまったことだし今日は解散にするかとレオポルドが満足げに告げて寝ているウーヴェを起こそうとするが、ギュンター・ノルベルトが静かにその手を押さえたため、何をするつもりだと己の長男を見守る。
「リオン、今日だけは許せ」
「仕方ねぇなぁ」
ギュンター・ノルベルトの頼み事をしているとは思えない口調から感じ取ったものに肩を竦めたリオンが苦笑し、チェイサーを一息に飲み干す。
その前では幼い頃のように安心した顔で眠っているウーヴェを掛け声一つで抱き上げたギュンター・ノルベルトが、昔はこうだったのだろうと簡単に想像出来る顔でウーヴェを肩に抱き上げる。
「……さすがに重くなったな」
小さな頃、良く眠り込んだウーヴェをベッドにまで運んでいたギュンター・ノルベルトだったが、あの頃を思えば己とそうそう体格も変わらないほど成長したことをずっしりと肩に掛かる重さから実感するが、昔のようにまた抱き上げて部屋に連れて行ける日が来るとは思わず、意外なことから訪れた幸福を噛みしめる。
「あらあら、まあまあ、ウーヴェ様は寝てしまわれたんですか?」
「ああ。ハンナ、明日はリオンとベルトランの為に朝食を用意してやってくれ」
「美味しい朝ご飯を作ってあげましょうね」
ハンナが懐かしさに顔を笑み崩れさせた後に大きく頷くのに同じく頷いたギュンター・ノルベルトは、本当に重くなったと呟きながらウーヴェの部屋に向かう為に部屋を出る。
その後ろを少しの距離を置いてリオンとベルトランがついていくが、何かを逡巡するように視線をさ迷わせていたベルトランがウーヴェの部屋のドアが見えたとき、緊張に掠れる声でリオンを呼ぶ。
「……リオン」
「へ? あ、ああ、何だ、ベルトラン?」
呼んだ方の緊張感が伝わったのか呼ばれた方も緊張に声を掠れさせてしまい、それでも何だと問えば真っ直ぐに蒼い瞳を見つめたベルトランが礼を言う。
「ダンケ、リオン。……お前のおかげだ」
お前が俺の幼馴染みとその家族を以前のような関係に戻してくれたと礼を言うとリオンがもぞもぞするのか身体を少し捩らせるが、ベルトランの目を見つめ返してウーヴェを筆頭に皆が惚れてしまいかねない太い笑みを浮かべて小さく頷く。
「俺はほんの少し手助けしただけだ。本当に頑張ったのはオーヴェだ」
「……」
その背中を押し過去への扉を全開にして感情をさらけ出させたがそれでもそれを許してくれたのはウーヴェだと己が愛する男の強さを褒め称える顔で頷いたリオンだったが、 なにやら照れたように頭に手を宛がい、へへへと子どもが嬉しさを表すときのように笑みを変える。
「どうした?」
「初めて俺の名前を呼んでくれたなーって」
「……そうか?」
「そうそう。何かやっとベルトランに認められたって感じする」
ウーヴェとリオンが恋人としての関係を始め、それまでは友人だと紹介していたベルトランに初めて恋人だと紹介して以来、リオンのことを彼はケーニヒの英訳であるキングと呼んでいたが、それはいわばファミリーネームであり、気を許した相手に対するものではないとリオンは密かに受け取っていた。
だが話すときには砕けた口調だったため、単にキングをリオンのあだ名にしているだけとも思っていたが、どうして名前を呼ばないんだとは問えずに今まできたのだ。
それが今夜ここで名を呼ばれたことはウーヴェの恋人として認められた気がすると繰り返すと、そんなつもりはなかったが確かに言われてみればそうだとベルトランが頭を掻く。
「……ま、いいか。キングって呼ばれるのもあんたになら嫌じゃないし」
他の誰かがそう呼べばすぐさま笑顔で殴り飛ばすが、ベルトランからのそれは嫌ではないと笑うリオンに何度目かの驚きを溜息に混ぜたベルトランは、幼馴染みを思って礼を言いリオンに手を出し出すとはにかんだ笑顔のままリオンがその手を握り返す。
「……お休み、ベルトラン」
「ああ、お休み、リオン」
お休みの挨拶を交わしてベルトランは用意されているゲストルームへ、リオンはギュンター・ノルベルトが開けたままのドアを開けてウーヴェの部屋に入るが、ウーヴェをベッドに下ろした兄が肩を回して苦笑していることに気付いてリオンも苦笑する。
「……兄貴」
ウーヴェが寝返りを打った為に声を潜めた二人だったが、静かな声で呼びかけられてリオンの肩に手を置いたギュンター・ノルベルトは、さっきのような姿を目の当たりにするのは精神的によろしくないがそれでもお前達が仲良くしている姿は見ていて嬉しいと酒の力を借りて本心を吐露すると、リオンがにやりと笑みを浮かべつつ素直になれない兄弟だと笑う。
「うるさい」
「そんな所もそっくりだ……約束する。絶対にオーヴェと一緒に幸せになる」
例えこの先どんなに辛い事が起こったとしても絶対に手を離さない、一緒にいて二人で幸せになるしその努力はするとリオンが本心を伝えると、もう一度リオンの肩を叩いた後、互いの顔を見ることなくお休みと告げてギュンター・ノルベルトが部屋を出、リオンも欠伸をしてウーヴェの身体にコンフォーターを掛けてやりその横に潜り込むのだった。