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同棲を始めてから、ちょうど1週間。
今日は――
らん、みこと、すち、こさめが初めて家に来る日。
⸻
午前11時。
なつは朝からずっと落ち着かない。
テーブルを拭いて、
また拭いて、
もう一度拭く。
💜「……さっき拭いたばっかだろ……」
いるまはソファに座りながら言う。
❤️「……気になるんだよ……」
なつは視線をそらす。
❤️「……変に思われたくない……」
いるまは少しだけ優しくなる。
💜「……誰も変だなんて思わない」
なつは小さく息を吐く。
❤️「……だって……ここ、俺だけの家じゃなくて俺たちの家だから……」
その言葉に、
いるまは一瞬止まって愛おしく笑う。
💜「……そうだな笑」
⸻
ピンポーン。
心臓が跳ねる。
❤️「……来た……」
なつは玄関へ向かう。
ドアノブに手をかけて、少しだけ止まる。
深呼吸。
ガチャ。
❤️「……いらっしゃい」
🩷「お邪魔しまーす!」
最初に入ってきたのはらん。
🩵「お、なつくん! 元気だった?!?!」
続いてこさめ。
💚「なっちゃんといるまちゃんの家〜!」
すちがにこにこ。
💛「いい雰囲気だね〜」
最後にみこと。
🩷「いるまもいてる〜」
❤️「そりゃそうだろ、笑」
なつは少し照れながら後ろを見る。
いるまが玄関まで来ていた。
💜「ようこそ」
自然で、落ち着いた声。
なつはそれだけで少し安心する。
⸻
リビング。
🩵「広っ!」
こさめがソファに飛び込む。
❤️「やめろ、暴れるな」
🩵「え〜、だってなんかわくわくするんだもん」
らんは部屋を見渡す。
🩷「二人の生活感ちゃんとあるな」
なつは少し固まる。
❤️「……まあ……住んでるからな……」
みことはキッチンを見る。
💛「ここで料理してるんや〜」
いるまは頷く。
💜「昨日も一緒に作った」
なつはびくっとする。
❤️「……言うなっ…///」
すちはそれを見て微笑む。
💚「仲良しですね〜」
❤️「……///」
⸻
数分後。
みんなでソファに座る。
なつといるまは、自然と隣同士。
距離は、数センチ。
らんがそれに気づく。
🩷「……なつ」
❤️「……なに」
🩷「近くね?」
なつは即座に離れようとして――
いるまの腕に軽く触れる。
❤️「……っ」
一瞬、固まる。
みことが笑う。
💛「顔赤いで〜」
❤️「……っ気のせいだろ…!」
⸻
そのとき。
こさめがなつの袖をつかむ。
🩵「これ、いるまの服?」
なつの心臓が止まる。
❤️「……え」
いるまは平然。
❤️「…なんでわかったん」
🩵「……なんか違和感すごい!」
❤️「俺が朝コーヒーこぼしたんだよ笑」
💛「ぉわ!ドジや〜!」
❤️「いや、お前には言われたくねぇよ??」
真顔でなつが言う。
💛「ぅえ??」
💚「www」
❤️「だから、貸してもらった」
❤️「服乾いてなかったし」
💜「貸したーーー」
らんが笑う。
🩷「同棲してる感すごいな」
なつは何も言えなくなる。
⸻
午後。
みんなで飲み物を飲みながら話す。
笑い声が部屋に響く。
なつはふと、周りを見る。
らんが笑ってる。
こさめがはしゃいでる。
すちが優しく見てる。
みことが楽しそうに話してる。
そして――
隣には、いるま。
当たり前みたいに。
なつは小さく思う。
(俺たちの関係を打ち明けた時は、もちろんビックリされたけど、それ以上に喜んでくれたなー、俺はどれだけ周りに恵まれてるんだ笑)
その瞬間。
いるまが小さく聞く。
💜「……どうした。なんかあったか?」
❤️「……なんでもない、!」
でも、少しだけ肩が触れる距離に寄る。
いるまは何も言わない。
ただ、離れない。
⸻
夕方。
🩷「じゃあ帰るな!」
🩵「また来るね〜!」
💚「お幸せにね〜!」
💛「また一緒に遊びに行こね〜!」
ドアが閉まる。
静寂。
なつはその場に立ったまま。
❤️「……はぁぁぁ……」
いるまは隣に来る。
💜「…疲れた?」
なつは少し笑う。
❤️「……うん……でも……」
少し間。
❤️「……楽しかった……!」
いるまは優しく言う。
💜「……俺も」
なつはそのままソファに座る。
いるまも隣に座る。
いるまの肩になつは軽く体重をかける。
今度は、
誰もいない。2人きり。
なつは小さくつぶやく。
❤️「……やっぱり……落ち着くなここ……」
💜「……お前の落ち着ける場所になれてうれしいよ笑」
いるまは静かに目を見て答える。
💜「なつのためなら、いつでも落ち着く場所になるよ」
💜「だから、いつでも来いよ」
なつの心臓がまた速くなる。
でも――
今度は逃げなかった。
❤️「おー、いつでも行ってやる笑」
⸻
夜。
寝る準備を終えて、ベッド。
隣同士。
電気は消えてる。
暗い。
静か。
なつは目を閉じて――
閉じたまま、言う。
❤️「……いるま」
💜「ん?」
❤️「……今日……ありがと……」
💜「……なにが」
❤️「……俺……緊張してたから……」
少し間。
❤️「……隣にいてくれて…助かった……」
いるまは天井を見たまま答える。
💜「……当たり前だろ」
なつの心臓が跳ねる。
⸻
沈黙。
でも、不思議と気まずくない。
なつは少しだけ、いるまの方を向く。
暗くて、顔はよく見えない。
でも、いるまがいるのは分かる。
すぐ隣に。
手を伸ばせば触れる距離。
なつは迷って、
少しだけ、近づく。
肩が軽く触れる。
❤️「……っ」
いるまは何も言わない。
離れない。
なつは安心して、小さく息を吐く。
❤️「……んふふ、落ち着く」
💜「……笑」
⸻
数分後。
なつの呼吸がゆっくりになる。
眠り始めている。
いるまは横を見る。
暗闇の中で、なつは無防備に眠ってる。
少しだけ、距離が近いまま。
いるまは小さくつぶやく。
💜「……なつ?」
返事はない。
もう寝ている。
いるまはなつを見つめる。
💜「ほんとにお前かわいいな笑」
💜「…気が抜けたら顔に出ちまいそう」
いるまも目を閉じて、眠りにつく。
いるまの独り言が聞こえてたこと は
なつだけの秘密───。
コメント
1件
なんかぽかぽかしてて癒されました(* ´ ` *) 確かにみこちゃんよりはなっちゃんはドジじゃないかもw