テラーノベル
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部屋の机の上。
さっきまでの空き缶の横に、まだ開いていないエナジードリンクの瓶が数本残っている。
沈黙の中で、それだけがやけに目立っていた。
👁️🗨️はその前に立ち止まる。
手を伸ばしかけて、止まる。
その瞬間。
「……👁️🗨️。」
後ろから声が落ちる。
Ი𐑼は入ってきたときと同じように、表情を一切変えていない。
ただ視線だけが、瓶に固定されている。
ゆっくりと歩いてくる。
一歩ずつ。
逃げ道を塞ぐように。
机の前で止まると、静かに言った。
「それ、何だ。」
👁️🗨️は小さく息をのむ。
「……エナジードリンクです。」
「“まだある”理由を聞いている。」
「……買い置きしてて……。」
沈黙。
空気が重くなる。
Ი𐑼は瓶を見たまま、低い声で続ける。
「命令は何だった。」
👁️🗨️の喉が詰まる。
「……飲むの禁止、です。」
「そうだ。」
一歩、近づく。
机に手は触れない。ただ存在だけで圧が増す。
「なら、これは何だ。」
「……。」
👁️🗨️は答えられない。
Ი𐑼の声は上がらない。
けれど、明らかに冷えていく。
「👁️🗨️。」
「はい……。」
「私は“言い訳”を聞くために命令していない。」
「はい。」
「守らせるために命令している。」
沈黙。
そして、はっきりと告げる。
「今ここで、全部処分しろ。」
👁️🗨️は目を見開く。
「……でも、まだ――」
「命令だ。」
即座に遮られる。
その一言は強いのに、表情は一切変わらない。
ただ静かに、確実に押し潰すように続く。
「迷うな。」
「理由を探すな。」
「今すぐだ。」
👁️🗨️はゆっくり瓶に手を伸ばす。
震えながら、一つずつ机から下ろしていく。
Ი𐑼はその動きを見ているだけ。
何も手伝わない。
何も止めない。
ただ、逃げ道を与えないまま立っている。
「……終わりました。」
👁️🗨️の声は小さい。
Ი𐑼は短く言う。
「よろしい。」
少しだけ間を置いて。
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「次から、“置いておく”ことを禁止する。」
「持つな。」
「考えるな。」
「近づくな。」
それだけ言って、ようやく視線を👁️🗨️に向けた。
表情は変わらない。
けれど声だけが、静かに重かった。
「守れ。」
「……はい。」
👁️🗨️の返事は、少しだけ震えていた。
コメント
1件
読み終わりました。これは……Ი𐑼の「命令」の重みがひしひしと伝わってくる回でしたね。エナジードリンクという小さなアイテムを媒介に、支配と従属の力関係がこれでもかと凝縮されている。Ი𐑼が「持つな」「考えるな」「近づくな」と段階的に縛る台詞回し、静かで逃げ道を残さない圧迫感がゾッとするほど巧いです。👁️🗨️の震える返事と動作だけで心の内を想像させる演出も好みでした。続きが気になる……。