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与えられた人生を生きるってどういう事だろう。悩み事は誰にでもある。
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ただその悩みを打ち明けられる人はたったの15%らしい。
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第4話 甘い焼きそばパン
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林田花音
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休み時間の度に構ってくるクラスの娘。 なぜこんな自分に構ってくるのか。
考えれば考えるほど時間は過ぎていく。
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気づけば4限終わりの昼休み。
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いつも通り屋上へ向かう。
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歩いている途中、色んな生徒から度々視線を感じる。ヒソヒソと何かを話している。
きっと自分のことだろう。
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陰口を言われるのは慣れた。 一人でいることにも。
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歩く速度を早め逃げ込むように屋上へ行く。
深いため息をつきすみっこのベンチに腰掛けて静かに弁当を開ける。
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これが毎日のルーティンだ。
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そして最近は
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花音「あ~~今日こそはアオイちゃんより先に居ようと思ったのに!!」
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後ろから駆け足で購買のパンを握りしめている彼女がお決まりだ。
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花音「今日はね、購買で焼きそばパン買ってきた。だからちょーっと遅れちゃった︎^_^」
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_だからって
4つも買ってこなくていいのに_
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花音「ねえ、今笑ったでしょ」
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葵「えっ」
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花音「笑ったよ!!ねえ笑った!やっと!あのさ、思ってたんだけどため息ついてるよりそっちのほうがよっぽど可愛いよ」
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可愛いって
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初めて言われた。
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花音「えちょっと、え?え?笑」
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今考えると照れていたのかもしれない。彼女が持っていた焼きそばパンを咄嗟にとって隠れるようにむさぼり食べた。