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ここでは新しいキャラ(いたとしても他の物語の主人公になる)がいないから、出てきたらかくぜ
今日は土曜日。昨日は散々だった。
日記書いてる最中で寝ちゃったし、途中の文字分かんないし。
「もういやんなっちゃうよ…」
俺がそう家で言っていると…
ピンポーン
インターホンが鳴った。
「?誰だろ」
俺はドアの前に行った。
「はーい?」
「あ、りょ、りょーたー…」
「あ、ゆら!?」
ゆらとは、俺と同じクラスの不登校だ。病弱なんだけど、結構元気だ。
「ゆら?どうしたんだ?」
「入るねー」
ゆらが躊躇無く入る。
「勝手に入らないで!?」
「いーじゃん」
これが本人の前だから許されることだ。ゆらの家は先祖が徳川家に繋がっている。更に、それが天下統一した家康に繋がっているのだ。
すごく家柄がすごいから、他のところで言っちゃうと殺されちゃう可能性があるんだよねぇ…
あ、ゆらの名字は二階堂なんだけど、その理由は、何かわかんないけど、お母様たちの方の名字にしたんだって。俺にはさっぱりわかんないや。
「はあ、どうしたのさ」
「いやぁ、もう疲れたかなぁって」
「毎日毎日疲れてるよぉ」
俺は学校での出来事をゆらに全部言った。
「はぁ、あのクソガキ、まだやってんのか」
「………ゆらってゆきなりの事になると口悪くなるよな…」
何でか知らんけど、ゆらはゆきなりの事が大嫌いらしい。何でかはよくわかんないけど……
「あぁぁ!!本当ムカつく!」
「ゆら、叫びすぎたら発作起こる可能性高くなるよ…」
「………そうだね…」
ゆらの病気は生まれつきだったんだけど、よく医者でも病名はわからないんだって。
「……ゆらはさ、虐められてた時どうしてた?」
ゆらは幼い頃、虐められていたらしい。よくわかんないけど。
「あー、言い返してた」
「メンタル強」
ゆらは身体が弱い割にメンタルは強いんだよね…そこは尊敬できる。
「ゆら、何か食べる?」
「あ、するめいか!」
「ないから!ってか食べないで!?」
ゆらはするめいかが好きなんだけど、親に止められてるんだって。まあ、仕方ないよね…
「ぶー」
「ダメなもんはダメ」
…………お母さんのセリフかな?
「じゃあ、ようかん」
「あったっけ……あ、あった、飲み物は?」
「メロンソーd」
「そこゆきなりと似てるね~」
「………抹茶」
マジか………ゆきなりと似てるところでまず無理なんだ…
「はい、抹茶とようかん」
「ありがと!」
ゆらは躊躇無くようかんを食べた。食べ方は結構綺麗だ。まあ、癖なんだろうけど…
「このようかんってどこの?」
「あの蓮福」
「あー!あそこいいよね!」
「わかる?!」
こんな風に、結構俺とゆらは話が盛り上がる。俺はゆらと話すのは好きだ。まあ、たまに変なこと言ってくるけど……
「それじゃあ、僕は帰るよー」
「おけ、じゃね」
「ばいばーい」
ゆらは帰った。
「はあ、ん?何これ」
俺はある紙を見つけた。
「ん?んー?」
ゆらの落とし物だろうか?と思ったが、紙にはこう書いてあった。
『ゆきなりを殺せ』
「……は」
明らかにゆらが書いた字だ。ゆらはこんな物騒なことは言わない。ってか、言ってはいけないんだ。それなのに、紙に書いた。つまり──
「………それほどゆきなりが嫌いってこと?」
それと、多分だが、ゆきなりが俺を虐めてるからという理由もあるんだろう。ゆらは仲間の事を考えてくれる心優しい子だ。でも、他人を傷つけることはしない。一体誰が……
《私だよ》
「!」
例の声が聞こえた。
「……また君?そろそろ名前を言っていいんじゃないの?」
俺はその声に反応した。
《えー、でも、その雰囲気だとまだ思い出せていなさそうだし~》
「………俺、忘れたら低確率で思い出すから」
《マジかぁぁ》
その声は少し残念そうに言った。
「……てか、君があの紙を書いたの?」
《まあね!さっきいた男の子の字に似せてみたんだ!》
「…逆にすごいな…」
俺は冷や汗を流した。
《まあ、後、私が言いたいのは~》
まだあるの?
《ゆらとは仲良くしないで》
「……は?」
え?ゆらと仲良くしてはダメ?
「え、な、何で?」
《………りょーたが危ない目に遭う…》
声がだんだんと小さくなっていく。
「…君が何者かは分かんないけど、ゆらは唯一の友達だから」
《あっ……》
その声はだんだんと震えた声になっていた。
「……もう俺に声をかけないで」
俺はその声を無視し続けた。
《え、ちょっと、ねぇねぇ!私は正解の道を教えてあげてるんだよ!?》
「……」
《私にとってかもしれないけど、りょーたを見た感じ虐めたり裏切ろうとしてる人は排除したいの!》
声はだんだんと震えているし、大きくなっていた。しかし、それでも無視し続けた。
《……はは、もういいよ、私、もう無理だ》
そこでその声が消えた。何だったんだ。
「………もう大丈夫かな?」
俺は色々と考えることにした。
まず一つ目、何故ゆきなりを殺すのか。確かにゆきなりはいじめっ子だ。だけど、それには絶対事情がある。もしかしたら、そう言われてるのかもしれない。
二つ目、何でゆらと関わってはいけないのか。あの声の人とゆらがどんな関係なのかが気になる。もしかしたら、ただゆらに嫉妬してるだけっていうのもありえる。
三つ目、あの声の人は誰なのか。俺の事をよく知っているが、本当に誰なんだよ。何度も記憶を遡ってみるが、思い出せない。だけど、一つ、ぽっかりと空いている記憶がある。それは、いじめが過激になっていた時、小学5年生の頃だ。今よりもいじめって分かりやすくて、隠していない感じのいじめだった。この頃は、もう精神状態が悪くて、死にたいと思っていた。
その頃は、誰に助けてもらったんだっけ?ダメだ、思い出せない。多分、その子なのかな?だけど、名前もなにもかも思い出せない。これは、一体なんでだろう。
今日の日記
『今日は短くて長かったなぁ。休日ぐらいゆっくりさせて!?
まあ、ここで書いても意味はないけどね。
はあ、もう疲れた……明日はゆっくりできたらなぁ……
…………あれ、これって、フラグ…』
第5話、おわり!
ちょっと遅れたぜ。
あっとね……人間関係に少しね…うん(それを言い訳にすんな)酷いよ!?
みんなぁ!このカッコ君どう思う~?(多分みんな中の人の事が全部正しいと思ってないよ)ウッ