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#シークレットベビー
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夏目萌*優しい彼~コミカライズ
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西原衣都
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猫塚ルイ

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コメント
1件
昴さんの手、そっと重ねるだけで全部伝わる感じがもう…🥺💕 乙哉くんの「♡♡♡したんでしょ?」に真っ赤になる羽衣子ちゃん可愛すぎるし、でも気になっちゃうんだよね…! 希海ちゃんの「ういちゃん」登場で空気が一気に柔らかくなったのも好き。3人の距離がじわじわ変わっていくの、すごくいいです🌙
二人が部屋を出ると、廊下には乙哉が待機していた。
「あ、もう良いんすか?」
「ああ、それより、身体の方は問題ないのか?」
昴が尋ねると乙哉は肩を竦めた。
「平気っよ。まあまだ傷は残ってるけど、骨の方は大丈夫だったし」
例の襲撃事件以降、暫く安静を余儀なくされていた乙哉だったが本人はすっかり元気そうだった。
「それなら良いが、くれぐれも無理はするなよ」
「分かってますって」
そんなやり取りをしながら三人は外へ出る。
乙哉は自身が乗って来た車へ乗り込むと運転席からミラーで後部座席に座る昴と羽衣子をチラリと見る。
そこでふと気付く。
(……あれ?)
言葉では説明出来ないが、二人の間に流れる空気がどこか違うことに。
何より昴が羽衣子へ向ける視線が、希海に向けるものと同じになっているのだ。
(……もしかして、昨夜何か進展があった……ってことか?)
確証は無いが昨夜二人きりの状況で何か進展があったことは明白で、何があったかまでは分からないものの二人の仲が縮まったことを嬉しく思った乙哉の口角はほんの少し上がっていた。
「まずは組長の屋敷に向かってくれ。希海を迎えに行く」
「了解」
昴の指示に乙哉は軽く手を挙げた。
そんな二人の会話を聞きながら羽衣子は小さく背筋を伸ばす。
組長の屋敷――その言葉だけで緊張してしまうのは無理もなかった。
車は高速道路へと入り、窓の外を流れていく景色を眺めながら羽衣子は昨日の出来事を思い出していた。
この道で繰り広げられたカーチェイス。
追い詰められた恐怖を思い返しただけで胸の奥がざわつき、身体が強ばっていく。
するとふいに手の甲へ温もりが触れた。
「……っ」
驚いて視線を向けると、隣に座る昴が何事もないような表情で前を見ているものの、彼の手は羽衣子の手の上にそっと重ねられていた。
言葉はないけれど、大丈夫だと言われている気がして羽衣子の胸は別の意味で大きく高鳴った。
慌てて視線を逸らしながらもその温もりのおかげで先程までの不安は少しずつ薄れていくのだった。
やがて車は高速を降りて高級住宅街へと入り進んでいくと、整然と並ぶ豪邸の中でも一際広い敷地を持つ立派な屋敷の前で車は停まった。
「ここ、ですか?」
思わず漏れた羽衣子の声に昴は頷く。
「ああ。長居はしない。希海を連れて来るから、羽衣子はここで乙哉と待っていてくれ。乙哉、頼んだぞ」
「はいは~い」
軽く返事をした乙哉を確認すると、昴は車を降りて屋敷の中へと入っていった。
車内に残された乙哉はバックミラー越しに羽衣子を見た。
「羽衣子ちゃん」
「はい?」
「昨日、昴さんと何か進展あった?」
「え?」
突然の質問に羽衣子は戸惑いの色を浮かべていて、その反応を見た乙哉は思わず苦笑した。
先程からの様子を見れば二人の距離が縮まったことは明らかで、更には昴が『羽衣子』と名前で呼んでいたことから、二人の間に何かしらあったはずなのだけど、照れているのか羽衣子は答えない。
そんな羽衣子に乙哉は少し踏み込んだ質問を投げ掛けてみる。
「二人きりでホテルに居たんだよ? 当然、したんでしょ? 昴さんと」
「……したって、何をですか?」
相変わらずはぐらかす羽衣子に痺れを切らした乙哉は核心を突く質問をした。
「いや、だからその、……セックスを」
すると、
「せっ……!? し、してません! する訳ないです! 何言ってるんですか!」
乙哉の言葉に顔を真っ赤にしながら羽衣子は全力で否定する。
「え!? してないの?」
「しませんよ! どうしてそんな話に……」
「いや、だってさぁ……ホテルに男女が二人きりだよ? 子供じゃないんだから……」
「それにしても! そもそも私は昴さんの彼女でも無いんですから……する訳、ないですよ……」
「いや、それはそうかもしれないけど、付き合ってなくてもそれくらいするって。つーか昴さん、よく我慢出来たよな……俺だったら絶対無理だけど」
「…………」
乙哉のその言葉で、羽衣子はあることが気になり出した。
(やっぱり昴さんは経験、あるのかな……)
それが気になり一人悶々としていると、後部座席のドアが開き、
「ういちゃん!!」
満面の笑みを浮かべた希海が勢いよく羽衣子に抱きついていった。