前回の投稿からあんまり日は経ってない…はず
元々書いてたものに加筆したので公開が遅くなりましたが、一応最新作です。
※n/m/m/nです。苦手な方はご自衛を。
鈍い頭痛で目が覚めた
辺りを見渡すと白一面
リミナルスペースとかそういった類の空間ほど広くはなく、所謂密室
何故こんな所にいるのだ、さっきまで編集作業をしていたというのに
あまりにも非現実的な現象
だが不思議とパニックに陥ったりなどはしない
こんなに冷静でいられるのは頭のどこかで夢だと確信してるからだろう
そう、これは夢だ。有り得なさすぎるのだから
夢と認識してしまえば微塵の恐怖も感じない。ゲームとして楽しむのが良いだろう
楽観視
この空間は縦横10mほどの正方形だろうか、これと言った物も置いてない
密室だがドアは存在している。試しに押したり引いたり捻ったりしても反応は無い。想定内だ
ドアが普通に開いて脱出できるゲームなど見たことない
何か脱出の手がかりはないかと探すと、一枚の紙がドアと反対の壁に貼ってあった
A4サイズくらいのコピー用紙に明朝体の文字が並んでいる
そこには「想い人への気持ちを全て吐露しなさい。それはもうトロトロなくらいに」と書いてある
…センスがない
素直にセンスの欠けらも無い。悲しいほどに
いや、これは1周回ってセンスなのか?
常識人には理解し難いハイセンスなのかもしれない
と、職業病とも言えるありとあらゆるものにツッコミを入れてしまう自分は相当変人だと思う
内容が入ってこなかった。もう一度見よう
「想い人への気持ちを全て吐露しなさい。それはもうトロトロなくらいに」
…2回目でも同じ感想を抱く
やはりこれはハイセンスなのかもしれないな
「吐露」という言葉を使ったのは駄洒落を言うためだったと考えると思考はセンスがある
…待て、これは夢だ。要するにこの駄洒落を考えたのは俺の脳である
やばい、つまらない
それはさておき
切替
想い人への気持ちを全て吐露とはなんだ
それをしてどうにかなるのか?しかし部屋にはこれしかヒントらしきものはない
恐らく、脱出をするにはこの命令に従うしかないようだ
一体どういう仕組みなのか。定かではないがとりあえずやってみよう
「想い人への気持ちを全て吐露しなさい」
俺の想い人…
fj
パッと浮かんだ名前。思わず脳を疑った
なんでfj?よりにもよってアイツ?
おいおい俺の脳みそ。しっかりしてくれ
…想い人ってなんだ。そもそも
好意を抱いている相手?それとも単になんらかの感情を抱いている人物?
後者の方で考えよう。俺はfjに対してどう思っている?
あいつは変人であんまり頼りにならなくて、しょうもない。
やばいディスりワードしか出てこない
こういうことでいいのか?ほんとに?
…まあ、してみよう。吐露
倒置
「fjは、すげえ変わってるしいざという時もあんまり頼りにならなくて、すること言うことが一々くだらない。いくつだよって思う時がよくある。特に四人実況の時とか子供っぽいし、なんだこいつって思う。まあ芸術面では、俺には劣るけどすげえよな。KY・リザとか何回見ても笑える。あれは気に入ってる。着ないけど」
ディスりだけだと、いくら夢とはいえ可哀想だから褒めも入れた。飴と鞭
さあ扉は開くのか。でもこういうことじゃない感はある
ドアを見つめる。
まあ流石に開かないか。さすがに
ため息をついて新たな策を考えようとした時、ドアの向こうから気配を感じた
え、なに、ゲームマスター的なのが出てくるとかそういう話?
ドアが開くんじゃなくて?
いや、開けてもらえるのか?
少し構えつつドアを向いていると、ドアノブが捻られゆっくりと開いた
手動で開けるタイプかい
綺麗なオチ。笑いそうになった時顔が覗かれた
そこに居たのは
「fj?」
先程までディスりにディスってた相手。タイミング良いな
「あのさ…ディスり辛いよ?」
「お前居たのか」
「俺そういう目的でこれ作ったわけじゃないのに〜…」
床にへたりこんで泣き真似をするfj。
「なにヘコんでんだよ?これマジで思ってることだからね」
「余計ヘコむわ」
「てか、作ったって何?これ夢じゃねえの?」
「夢じゃないよ。確かに有り得ない状況だけどね。俺が一から作りました!」
「…なんで?」
「それを聞くと長くなるよ」
「じゃあいいや」
fjさんはkyさんに「好き」と言われたかったみたいです。fjkyだとどうしてもおふざけを入れたくなってしまう。
実は他のバージョンもあるのです。
rt、us、gtという順番です
地雷がある人は飛ばしてください
「想い人への気持ちを全て吐露しなさい」
俺の想い人…
rtさん
パッと浮かんだ名前。思わず脳を疑った
rtさん?なんで?
まあ確かに、一番最初に憧れを抱いた人ではあるけど
そういうことなのか?rtさんへの感情は自覚してないだけで大きなものなのか?
なんかキモい言い方…そういう意味では無いから
とりあえず、rtさんへの想いをしよう、吐露。
倒置
「rtさんは…すぐポンコツになるしパニックになるし怒鳴り散らかすけど、よく周りを見てるし気づきにくい小さな変化にも気づける。バカなんじゃねえかと思う時はすごいあるけど、意外とバカじゃないから飽きないし、もっと知りたいって思えるから…なんだろう、一緒に居たいって一番思ってる」
待って、めちゃめちゃキモいこと言った…
まあ夢だし。夢だから…夢だよな?
夢であってくれとこんなに願ったことは無い
言葉が選べなかった。脳から送られてきた言葉を変換せずに吐露してしまった
じゃあ、これが本当に思ってることなのか?
…考えるのは辞めよう。ドアが開けばそれでいい
祈るようにドアを見つめる。静かな空間、向こう側から聞こえた足音に心臓が跳ねた
誰か来る?
咄嗟に身構え何者かを待ち構えると、開かれた扉
そこから覗く顔。見覚えしかない
「rtさん…」
間違いなくrtさんだ。その目元は細められている
「あのさ、もしかして聞いてたり…」
「バッチリ聞いてたで」
イタズラする子供のような笑顔。頭が真っ白になる
まさか聞かれてたとは思うはずがない。そもそもこれは夢なんじゃないのか?
いや、夢じゃない。rtさんは間違いなく目の前にいて、この騒がしい動悸も夢なんかじゃ表せない
じゃあ俺はあの発言をしっかり本人に聞かれていたということになる
…終わった
「ky君?どうしたん汗なんかかいて」
「俺に聞かれてたとは思わんかった?まあ分かってたらあんなこと言わんか」
変わらない笑顔で話す。rtさんは言葉が上手だから、簡単に動揺してしまう自分に腹が立つ
「…rtさんこそ、いつもと雰囲気違うよ?俺にああ言われて嬉しかったんじゃないの?」
ここは相手を同じ土俵に立たせるのがいい。煽ったらきっと崩れるはず
rtさんを見つめると、首を傾げて、なにかに気づいたような顔をして、猫みたいな目をして笑った
これは…
「そうやなぁ、確かにそうやわ。ky君に一緒に居たいなんて言われたら、嬉しいに決まっとるよ」
優しく微笑んだrtさんに、心臓がキツく絞まる感覚
…やっぱりダメ。この人には勝てない。
関西弁分からない…
rtさん相手だとよわよわになっちゃうkyが好きなんです。ウチのrtさんはSっ気強めなのです
「想い人への気持ちを全て吐露しなさい」
俺の想い人…
us
パッと浮かんだ名前。思わず脳を疑った
なんでus?
ちょっと待って本当になんで?
だってusだよ?あの
…想い人の定義が分からないけど、俺の思う想い人は好意を抱いてる相手とか、そんな感じだと思うんだよ
なぜus?
いや、誰にでも言えることなんだけど
まあ浮かんだからには仕方ない。してみるか、吐露。
倒置
「usは、普段はチンピラだし治安悪いけど、動物とか生き物を大事にしていて、俺のLINEも無視しないし、意外と優しいところがあって。だから結構悪ノリとかも出来る…よく分かんないけど信頼、みたいなのはあると思う…なにこれ」
信頼なんて簡単に言いたくないのに簡単に言ってしまった
いやいやいや…信頼…してないわけじゃないししてるんだけど。声に出すとなんか違う感じがする
客観的に見て笑ってしまうような発言だな…
まあ夢なんだから、あまり気にせず…
さあ早く!扉よ開け!
祈りと同時に開いた扉。驚いてしまった
「へえー、信頼…ね?」
聞き覚えしかない低い声。見覚えしかない黒髪低身長眼鏡
「us…」
「信頼してくれてるとは嬉しいね。本心なわけでしょ?」
「…まあ、信頼してないわけじゃないから」
「急に主張変えるじゃん。素直になれよ」
あれは失言だった。この論破王には何を言ってもスジの通った論で絆されてしまう
「usは信頼されたいの?俺に」
「信頼なんてなんぼあってもいいですからねえ」
最近よく言う某芸人のアレ。意外と本気じゃなさそう
「信頼してるよ。usのこと」
「また主張変えた?」
「こっちが本心。usは頼りがいあるし、一番信頼してる」
「なになに、怖い」
おっと、押せば倒れるタイプだ
「いつも気づかれないように俺らに気配ってくれてるの知ってるし、usのそういうところすごい良いと思う」
「ちょ…あの、うん…」
「ほんとに、usって優しいし頼りがいあるし、どこを取っても悪いところがないよね」
「なに?俺これから死ぬとかそういう話…?」
「死ぬ前の戦友との和解みたいな」
「usやっぱすげぇなあ…」
「ヤメテ!ほんとに!」
意外とチョロいチンピラさんが好き。攻略法見つけたらとことん攻めるkyも好き
「想い人への気持ちを全て吐露しなさい」
俺の想い人…
gtさん
パッと浮かんだ名前。思わず脳を疑った
gtさん?あのgtmn?
俺の想い人がgtさん
すごい文面
確かにあの人は色々凄いし色々ヤバい人だからな
いや、それだけで想い人になる?
てか想い人ってなに
…するか、吐露(慣れ)
倒置
「gtさんは、俺らと一緒だとめっちゃ子供みたいに無邪気になるけど、すぐ助けに来るとことか…かっこいいし、安心する。頼りない時と頼れる時の差が凄くて、そこが余計かっこよさを際立たせてるんだと思う…」
…かっこいい言い過ぎた。やばい
なんだこれ。言ってることに否定はないけど、言葉にするのは良くないな。恥ずかしい
ため息を吐くと、ドアノブが回る音が響いて肩が跳ねた
え、なに?今…
ガチャっと再び鳴り響く音。ゆっくり開かれた扉
目を凝らして見ると…待って
「gtさん?」
にこにこと脳裏に浮かぶほど見た笑顔
いつからいたの。待ってじゃあさっきのも聞かれてた?
「俺の事かっこいいって言ってくれた?」
聞かれてたみたい
「…うん、言った」
「嬉しいよ、普通に」
本当に嬉しそうに言うから良くない
「kyが俺の事かっこいいって思ってたんだって、めっちゃ意外だけどね」
「まあね…?ギャップってやつもあると思うし…」
「ありがとう。普段からも言ってくれていいんだよ?」
「言わない、絶対に!」
「えー?じゃあ俺が言おうか?」
「gtさんが?」
ふふ、と笑ったgtさんは目を細める
「ky、かっこいい」
…あー。もう…
大人の余裕溢れるgtさんとそれに翻弄されるky。可愛い
本当はfjだけのつもりだったんですけど、他の人のも見たくなったので書いてみました。
メインはfjkyなので、おまけみたいな感じです。
その為ちょーっと手抜きだったりします。
因みに「」の想いを吐露してるところは、個人的な感想とか混ざってます。
共感していただけると嬉しいな…😳
コメント
5件
キヨに好きって言っもらいたかったフジ好き、レトさんに勝てないキヨかわいいなぁ
んぁぁぁあ!!!!!すき…なんか、おふざけ回みたいな感じで見ててめっちゃ楽しいです!「それはもう、トロトロなくらいに」で笑ってしまったw なんか、全部解釈一致してたので、雑食カラスさんすごいなって思いました!